自分をいつでも最高値で売るために必要な知識
「強み」で団子状態から一歩抜け出る基点になります。パーソナルブランディングは「強み」ではなく「持ち味」をベースにするのが正解で、方程式に示したものが[図表1]になります。
「ありがとう」の声が、あなた独自の持ち味であり「提供価値」になるのですが、ここで注意が必要です。この「ありがとう」の声は、「こうありたい」「こうすべき」という「べき論」ではNGなのです。
「べき論」は「こうありたいと目指す姿」であり、現時点の実績ではないので根拠になりません。昨日まで毎日寝坊していたのに、「明日からは心を入れ替えて遅刻しない」と言われても信用できないのと一緒です。本気度合いは関係ありません。
人は、その人の過去の実績から判断するからです。「ありがとう」の声を支えるのは「一貫性」です。この一貫性が保証となり、個人のブランドになっていくのです。仕事が速いのが売りなのにA課長とB課長で仕事の速さを使い分けしていたら、周りに見透かされてブランドにはなりません。
自分のキャラはこの「ありがとう」の方程式に沿って固めていくことで、自分軸が「ハッキリ」します。「ありがとう」の声が、あなたに向いていることです。向いていることは速くラクに爆発的に実績が出ます。
向いていること、稼げる市場や仕事を知れば、自分をいつでも最高値で売ることができます。これが「いつでも転職できる武器」になるのです。「ありがとうの声」が1つでしょぼいなら、たくさん組み合わせればいいのです。
松本 俊明
人事・戦略コンサルタント
HRストラテジー代表
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