「コツコツやれば誰かが見ている」は昭和まで
30歳で海外のMBAを取りに行こうなど、計画的なキャリアのイメージを持ち、準備するのもいいでしょう。否定はしません。将来が予測可能で管理可能であれば、キャリアの目標を決め、そこに向けて効率的に進めるのはありです。
今はいい意味でも激しく変化が起こり続けています。効率ばかりを優先しキャリアパスを考えていると、想定外のすばらしいチャンスを見逃してしまうこともありえます。
これからの時代に必要なのは、効率的なルートを選定することではなく、時代や世間がどう変わっても、自分で自分の居場所を切り拓(ひら)き、仕事をつかみ、自分らしく生き抜いていくことです。
誤解しないでください。誰もが道なき道の開拓者になれ!ということではありません。
それは道なき道を切り拓くのが大好きで得意な資質を持った人がやればいいことです。
ここで朗報があります。激変する世の中ではチャンスがゴロゴロ転がっています。
そう、チャンスをくれるのは「人」、成長するのは「仕事」と「仲間」です。
チャンスを引き寄せる。適材適所は自分で捕まえられるのです。
チャンスの扉をあけっぱなしにしておけば、チャンスはどんどん入ってきます。入ってきたチャンスの中から、自分の資質を踏まえ、次のステップを考えればいいのです。
「ちゃんと地道にきっちりやっていればお天道様がみていてくれる」は昭和で終わっています。真面目にじっとコツコツ仕事をしていると、周りはその仕事が好きなんだなと認識し同じ仕事ばかりを回します。
仕事の報酬は仕事と言いますが、今は他の人のノルマ、やりたくない仕事、同じ仕事がドンドン回ってくるメカニズムです。そのままでは悪循環。欲しいチャンスを他人から持ってきてくれるようにアプローチしましょう。
転職活動をしろということではありません。社外に、市場に目を向けることです。なぜか。一番美味しい仕事は表にでないで決まるからです。それも、人が持ってきてくれます。本当に美味しいポジションは求人情報サイトや人材紹介会社に届く前に決まるのです。
・ヘッドハンター
・退職した上司、先輩、同僚、後輩
・友人知人の紹介
などが代表的です。一番美味しいのは友人、知人などからの紹介です。リファーラル採用と言います。社員が自分の知人を我社に紹介して入社してもらう「社内人材紹介」のことです。
メルカリの中途採用の9割はリファーラル、残りの1割は自主応募です。人気がある企業ほど、真正面から中途採用に応募する険しい道ではなく、社員からの紹介という近道があるのです。
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