母子家庭で育った「不登校」の中学生…クリニック受診の結果

筑波こどものこころクリニック院長/小児科医の鈴木直光氏は著書『新訂版 発達障がいに困っている人びと』のなかで、発達障がいとどのように向き合うべきか語っています。本記事では、発達障がいの子どもの特徴や、実際の診断の様子を紹介します。

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学校に行けなくて困っている子どもたち

私のクリニックに不登校に悩んでいる親子がよく相談に来ます。主な不登校の原因としては、自律神経失調症でうつ病も併存した自閉スペクトラム症と、身体的な要因からくる自律神経失調症の一種である起立性調節障がい(OD)による不登校の2つです。

 

まずは、典型的な自律神経失調症でうつ病も併存した自閉スペクトラム症について例を挙げて説明していきます。

 

Dさんが初めて私の外来を受診したのは中学2年生の春でした。Dさんは非常に痩(や)せていて、白いマスクをしてうつむいたまま静かに診察室に入ってきました。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

挨拶もせず何も喋りません。初診時には母親とではなく、祖母と叔母の3人で来院しました。母子家庭で父親はいません。叔母が普段からかかっている医師に、ここを紹介されたということでした。

 

朝も起きられず、不登校が続き部屋に引きこもりがちということが心配だと言います。たまたまDさんの叔母が通っている病院のかかりつけの医師と私は、市の医師会で同じ委員会に所属し顔見知りだったのです。

 

母親は日頃から学校での生活をうるさく注意するようで、Dさんの話を聞いたところによると、性格が合わないと彼女は感じているようでした。祖母と叔母に尋ねたところ、小学生の時に心ない女子によって友人の女子を引き離されたり、男子に陰口を言われたりといったいじめにあって、転校したりしたこともありました。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』より一部を抜粋したものです。最新の税制・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

新訂版 発達障がいに困っている人びと

新訂版 発達障がいに困っている人びと

鈴木 直光

幻冬舎メディアコンサルティング

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