■4月の金融市場は、米国での大規模な追加経済対策や、新型コロナワクチン接種の進展を受けて景気回復期待が続いたことなどを好感して、株式やリートは堅調で、これらの配当利回りは概ね低下しました。
■一方、国債は国/地域によって異なる動きとなりました。米国では、追加経済対策やワクチン接種の進展を背景に景気回復期待が続いたなか、米連邦準備制度理事会(FRB)が大規模な金融緩和政策を維持し、早期の量的緩和縮小に関して改めて否定したことなどから、債券利回りは低下しました。一方、欧州ではワクチン接種の進展を受けた景気回復期待から、国債利回りは上昇しました。日本では緊急事態宣言の再発出の一方、予想通り日銀の大規模な金融緩和政策が維持された影響などにより、国債利回りは小動きで横ばいとなりました。
■社債やMLP、BDCの利回りは低下しました。金融市場全般で、リスク選好的な動きが続いたため、高い利回りを求める資金が流入しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年4月)』を参照)。
(2021年5月12日)
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