発達障がいの代表的な症例:自閉スペクトラム症
これまでの報道やインターネットなどで、アスペルガー障がいやアスペルガー症候群という言葉を見たり聞いたりした方もいるでしょう。
高機能自閉スペクトラム症のうち、3歳で「ママ、ネンネ」「ブーブー、イタ」といった名詞と動詞のみを使う「二語文」を話し、他人との会話が可能でコミュニケーション能力があると見られた場合を、アスペルガー障がいやアスペルガー症候群として区別していましたが、DSM-5ではアスペルガー障がいもアスペルガー症候群も自閉スペクトラム症として診断することになりました。
次の項目をご覧ください。自閉スペクトラム症のチェックシートです。お子さんの行動であてはまるものがあればチェックをつけてみてください。
2.換気扇、洗たく機、車のタイヤなど回転しているものをじっと見ていることが多い。
3.物を綺麗に線状に並べる。(ミニカーやカードなど)
4.なんでも一番でなければ気がすまない。
5.数字や文字の形に興味があり、車などの乗り物の車種やポケモンの種類に詳しいなどといったカタログ的な知識がある。
6.音(怒鳴る声、運動会のピストル)・風・臭いに敏感である。
7.自己中心的な行動が多くマイペースである。
8.仲間とのトラブルが多い。(衝動的に手が出る、言わなくてもいいことを言ってしまう)
9.言葉を省略するとわからず具体的に話さないとわからない。(「あれ」、「それ」がわからない)
10.自分の頭などを叩く自傷行為、他人に噛みつく
11.叩く・蹴る・つねるなど他傷行為があること。
12.三輪車がこげない。(両足を地面につけて進む)
13.テレビのセリフを繰り返すなど独り言が多い。(ゲームをやっている時うるさい)
14.冗談が通じない。
あくまで簡易的なものですので、正確なことがわかるためには、さらに細かいチェックシートが必要ですが、このような症状が3歳ぐらいに6個見られるようであるならば、自閉スペクトラム症の可能性があります。
そのことを頭の片隅においてお子さんを見守るようにし、症状が目立ってくるようでしたら、発達障がいを専門に扱っている病院で診てもらうと良いでしょう。
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