「住宅ローン」借りる金額の決め方は?
西澤さん まず、家計の中から住宅ローン返済にまわせる「金額」を算出します。
星子さん 今払っている家賃と同じではだめですか?
西澤さん 家を持つと、さまざまなランニングコストがかかりますから、家賃と同額のローン返済では負担が増えます。固定資産税・都市計画税の他、マンションなら管理費、修繕積立金、駐車場代などをマイナスして、残った金額が住宅ローン返済額になるように資金計画を立てるといいでしょう。
星子さん 今、住宅取得のために毎月している貯金の額を、返済額にプラスしてもいいですか?
西澤さん お子さんの教育費など、これから先に必要になるお金が貯金できているならいいのですが、そうでなければ、今住宅のためにしている貯金は教育費や将来のリフォーム費用、老後資金にまわすと安心です。
【ここがポイント!】
Point 01 住宅ローンは借りられる金額ではなく、返せる金額をもとに借入額を決めよう。
Point 02 今の家賃と同額なら安心というわけではない。住宅取得後にかかるコストも含めて考えること。
Point 03 教育費や老後の生活費など、将来必要な資金の貯蓄についても考えて資金計画を立てよう。
【注目キーワード】実家や社宅暮らしの場合
現在の住まいが実家や社宅で、住居費がかかっていない、または極端に少ない人は、毎月返済していける金額をイメージしにくいだろう。その場合、毎月、家賃を払った気分で一定額を貯金し、残った金額で生活をして家計のゆとり具合を実感してみるといい。
西澤 京子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
菊地 則夫
税理士法人スマートシンク代表
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