【登場人物の紹介】

尾内 星子（おうち　ほしこ）さん…30歳。35歳の夫、5歳の長女の3人家族。今は家賃10万円の賃貸マンション暮らし。マイホームが欲しいけど、お金のことが心配で、なかなか行動に移せずにいる。

西澤 京子さん…1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、大手保険会社、デベロッパー、不動産販売会社、FPオフィス代表を経て現在は不動産関連会社勤務。

住宅ローン「借入額2500万円」の返済額は？

（写真はイメージです/PIXTA）

西澤さん　たとえ借りるのが同じ金額だったとしても、どんな住宅ローンを借りるのか、どう返済していくかで返済金額は違ってくるんですよ。

星子さん　どんな要素が、返済額を左右するんですか？

西澤さん　まず金利と返済期間です。金利は低ければ低いほど、返済期間は長ければ長いほど、毎回の返済額は少なくなります。他にも、ボーナス返済を利用するかしないか、元利均等返済・元金均等返済のどちらにするかによっても返済額は違ってきます。

星子さん　つまり、自分のお財布の事情によって、カスタマイズ可能ということですね？

西澤さん　そうですね。いろいろ試算してみることが大切ですね。

【ここがポイント！】

Point 01　同じ2500万円を借りても、借り方・返し方によって毎月返済額は違ってくる。

Point 02　金利、返済期間、ボーナス返済の有無、元利均等返済か元金均等返済かなどが、返済額を左右する。

Point 03　家計の事情を考えて、借り方・返し方を選ぶこと。そのためにも、いろいろ試算するのがおすすめ。

金利と返済期間、返済方法で、総返済額は違う

【CASE1】

借入額：2500万円／金利：1.5％／金利タイプ：全期間固定金利／返済期間：35年
返済方法：元利均等返済／ボーナス返済：なし

完済までの毎月返済額7万6546円。完済まで同じ返済額が続く。完済までの総返済額は約3215万円［図表1］。

【CASE2】

借入額：2500万円／金利：0.7％※／金利タイプ：変動金利／返済期間：20年
返済方法：元利均等返済／ボーナス返済：借入額のうち500万円をボーナス返済にまわす

当初5年間の毎月返済額8万9326円。ただしボーナス月は22万3498円。

変動金利なので5年ごとに返済額が見直されるため、総返済額は完済してみないとわからない。金利が0.7％のままと仮定すると、総返済額は約2681万円［図表1］。

^{※ 店頭表示金利よりも低い引き下げ金利適用の場合}

［図表1］金利と返済期間、返済方法で、毎月返済額と総返済額は違う

【注目キーワード】総返済額

借入時に、完済までの総返済額がわかるのは、完済までの金利が決まっているローンを借りた場合だけ。変動金利型や、固定金利の期間が短く将来的に金利が変わる可能性がある場合、完済するまで総返済額はわからない。

注目のセミナー情報

【国内不動産】4月25日（木）開催
【税理士が徹底解説】
駅から遠い土地で悩むオーナー必見！
安定の賃貸経営＆節税を実現
「ガレージハウス」で進める相続税対策

【資産運用】5月8日（水）開催
米国株式投資に新たな選択肢
知られざる有望企業の発掘機会が多数存在
「USマイクロキャップ株式ファンド」の魅力