【登場人物の紹介】
尾内 星子(おうち ほしこ)さん…30歳。35歳の夫、5歳の長女の3人家族。今は家賃10万円の賃貸マンション暮らし。マイホームが欲しいけど、お金のことが心配で、なかなか行動に移せずにいる。
西澤 京子さん…1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、大手保険会社、デベロッパー、不動産販売会社、FPオフィス代表を経て現在は不動産関連会社勤務。
「住宅ローン」の「繰り上げ返済」ってどんなもの?
星子さん 「がんばって繰り上げ返済してるの」って友だちが言っているのですが、繰り上げ返済ってどんなものですか? なんだかおトクらしいのですが。
西澤さん 普段返済している分とは別に、前倒しで元金の一部、または全部を返済することです。元金が早く減るのはもちろんですが、その元金にかかるはずだった利息もなくなるメリットがあります。
星子さん 元金が減った分、毎月返済額が少なくなるのですか?
西澤さん 繰り上げ返済には、毎回の返済額を減らすタイプ「返済額軽減型」と、返済期間を短くするタイプ「期間短縮型」の2種類があります[図表1]。
星子さん どちらを選んでもいいんですか?
西澤さん ライフプランに合わせて選ぶといいですね。ただし、一部の住宅ローンでは「期間短縮型」しか選べないものもあるので確認しておきましょう。
星子さん 毎月の返済を減らして楽になるか、早く完済して楽になるか、借りる前から迷いますね。
【ここがポイント!】
Point 01 毎月返済している分とは別に、元金の一部、または全部を前倒しで返済するのが「繰り上げ返済」。
Point 02 前倒しで返済することで、元金にかかるはずだった利息をなくすことができるため、総返済額が減る。
Point 03 毎回の返済額を少なくする「返済額軽減型」と、返済期間を短くする「期間短縮型」がある。
【注目キーワード】フラット35の繰り上げ返済手続き
これまでは100万円以上という条件で、金融機関の窓口に申し出ていた繰り上げ返済が、インターネットサービス「住・MyNote(すまいのーと)」を利用すれば、10万円以上から申込みできる。繰り上げ返済手数料は窓口でも「住・MyNote」でも無料。
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