人が死ぬ時に最も後悔することのひとつが「健康を大切にしなかったこと」だと言います。50代は、からだにほころびが出始める年代。60代以降の健康にも大きく関わるため、生活習慣の見直しや休養の確保、断食に挑戦するなど疲労回復に努めることがオススメです。筆者の実践法をご紹介します。※本連載は松尾一也著『50代から実る人、枯れる人』(海竜社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

勇気を出して休養を!肉体・内臓の疲労回復

【50代から枯れる人=疲労困憊である

 

ある朝、首が痛くて目が覚めました。

 

その日以来「頸椎症(けいついしょう)」で首が痛くて、手もしびれる感じでなにをするのにもつらくて大変困ったことになってしまいました。

 

頸椎症はそのまま進行すると歩行にまで支障が出て、手術をしなくてはならない病気と言われています。

 

しばらくはだまし、だまし講演を続けていましたが「もう限界!」と思い切って会社を休んで1週間の「湯治治療」に出掛けました。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
50代は、からだにほころびが出始める年代だという。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

別府温泉の効能高い秘湯に入って、上手な整体師に全身をほぐしてもらう時を過ごしました。散歩程度はしますが、観光や宴会はしません。

 

宿ではこんこんと眠り続けました。

 

やはり50年以上も生きてきて、いつの間にか体を酷使してきたようで、かなりしつこい疲労が蓄積していたのです。

 

日頃、休養といってもたまの休みに二度寝をするくらいのレベルなので、そうそう回復できていない残念なお年頃なのです。

 

なんともだるい、頭が痛い、目、肩、腰が鉛のよう、胃がもたれるなど50歳を過ぎた人なら経験があることです。

 

私も腰が張り、股関節が歪み、筋肉が引っ張られ、むくんで血流が悪くなり、その影響で首が重症となって表れたようです。

 

積年の宿痾なのでそう簡単には根治はしませんが、ひとまず肉体疲労を徹底的に取ることが大切です。

 

また、内臓疲労も相当たまっているはずです。

 

いつもの過食、酒の飲みすぎのツケが確実にまわってくる年頃が50歳です。

 

私は定期的に伊豆にある「やすらぎの里」という断食施設で半断食をします。

 

当たり前に三食、好きなものを食べている習慣を一度、ストップしてみると最初は戸惑いますが、次第に胃腸や副腎の疲労が取れてくると、自然に脳の疲労も取れてくるのです。

 

脳の疲労が取れてくると、今度は心の疲労が解放される感じがしてきます。

 

タモリさん、ビートたけしさん、福山雅治さん、オバマ前大統領など一日一食の人がいつまでも若いという事実にも驚かされます(摂食障害にならないように断食は専門家の指導の下に実践することをオススメします)。

 

とにかく、50歳を過ぎたら勇気をだして惰性(だせい)のすべての習慣の「ストッピング(立ち止まり)」をしないと蓄積された疲労は抜けないものです。

 

この爽快になる感覚をつかんでおくと「再起力」が身につきます。

 

本来、50代はまだまだ元気で英気溢れる世代です。

 

 

松尾 一也
株式会社ルネッサンス・アイズ

 

 

50代から実る人、枯れる人

50代から実る人、枯れる人

松尾 一也

海竜社

50代というのは、仕事においても家庭においてもこれまでと違うことが噴出します。 責任ある大きな仕事を仕切る/子供の教育の総仕上げ/親の介護、看病、見送り…といったライフイベントが迫るかと思えば、一方では、別会社…

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