「従業員50人前後の職場」だとメンタル不調者が続出するワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

慢性的な人手不足を抱える企業にとって、社員の休職・退職は経営に深刻なダメージを深刻な問題です。近年は社員の心身の健康管理に取り組む企業が増えていますが、社員の健康問題、とりわけメンタルに関しては、従業員数によって事情が異なることはあまり知られていません。ここでは産業医の筆者が「従業員数50人前後の企業」で起きがちな健康問題を解説します。

【医師限定】節税、開業、資産形成…全部叶える!
資産家ドクターになる「不動産投資」講座 開催中>>

従業員が「同僚のお見舞い」を喜ぶとは限らない

従業員が50人前後の規模の企業の場合、社内の風通しがいいので、何かあると従業員の全員が知ってしまうような面があります。

 

ある従業員は、がんに罹(かか)ってしまったのですが、従業員全員に知られてしまいました。次々と従業員がお見舞いに訪れ、本人としてはうれしくない事態になってしまいました。従業員からしてみれば、心配しての行動だったのですが、同僚であっても、あるいは同僚だからこそ、知られたくないこともあります。

 

とくに病気の場合は、「他の人に知られない権利」があると考えています。これが従業員10人前後の企業であれば諦めもつくかもしれません。自分が休むことで必ず誰かに影響が出ますので、理由をきちんと説明しなければなりません。

 

しかし、50人前後になると、ほとんど顔を合わせない従業員もいるはずです。にもかかわらず、個人的なことを知られてしまうのは本人も納得できない思いがあるでしょう。ほとんど交流のない人が入れ替わり病室に見舞いに来れば、疲れてしまいます。

「お見舞いの有無」は退職に関わる…素人の判断は危険

産業医が早い段階から介入していることで、こうした事態を防ぐことができます。社内の限られた人だけがその人の病気のことを知るのにとどめて、適切な対応ができていたはずです。本人にしても人事担当や経営層が知るのは仕方がないと理解できるはずです。

 

企業としても、50人の従業員が見舞いに行ったら、相当な人件費をかけていることになります。にもかかわらず、本人は喜んでいないとしたら、これほど不幸なことはありません。本来なら、数人がお見舞いに行けば、本人も会社が心配してくれているとの満足感もありますし、負担にもなりません。

 

この点は難しい面があるのですが、本人が病気のことを知られたくないだろうと配慮して、誰もお見舞いに行かないと判断したケースも別の企業でありました。このとき病気をした従業員は、復帰後、すぐに退職しました。会社は自分のことを心配してくれなかったと感じてしまったのでしょう。

 

ですから、どういう配慮がいいかは難しいのですが、産業医はさまざまな事例を経験していますので、ベストに近いアドバイスをすることができます。

従業員数が50人前後になると「メンタル不調」が増加

また、従業員数が50人前後になると、メンタル不調を起こす従業員の比率が明らかに上がります。更に、1人がメンタル不調を起こすと、次々とメンタル不調の従業員が出るケースも多くなります。

 

つまり、メンタル不調は本人だけではなく人間関係も含めた職場環境に問題があると考えられます。

 

それは一つの部署の中だけでなく、営業部に問題があれば、企画部にも同じ問題が潜んでいる可能性があります。たとえば、営業部でノルマで苦しんでいる従業員がいれば、企画部には上司からの指導が厳しくてストレスを抱える従業員がいるなど、部署が違っても同じ構造が存在しがちです。

 

そんな中で、どこかの部署で1人、メンタル不調を訴えると、「私もひどくなる前に休んでおこう」となるのかもしれません。従業員数が40人、50人の規模になると、社内がいくつかの部署に分かれるようになりますが、どこかの部署でメンタル不調が発生すると、他の部署にも広がっていくケースはよくあります。

 

メンタル不調に陥る人が、1人出てしまうと、2、3人は同じ思いを抱えている可能性があります。ですから、1人が出る前に防ぐための取り組みをしておくことが大事になります。
 

 

富田 崇由

セイルズ産業医事務所

 

 

 近日開催!注目のセミナー 

※ 【9/25開催】マレーシア・新ランドマーク 『THE SAIL』~5つ星ホテル投資の全貌

 

※ 【9/25開催】\相続税対策/不動産小口化商品「セレサージュ」シリーズ、情報解禁!

 

 9-10月開催のセミナー 

※ 【9/15開催】関東在住or不動産オーナー必見…相続税を減らす「生前の不動産対策」

 

※ 【9/17開催】最長19年家賃収益保証+買取オプション付マレーシア「5つ星ホテル投資」

 

※ 【9/18開催】入居率99%を本気で実現する「堅実アパート経営」セミナー

 

※ 【9/18開催】1棟アパート投資で「利回り20%/売却益2千万」獲得!

 

※ 【9/24開催】10年・年10%利回り保証「ベトナム・5つ星スパリゾートホテル投資」

 

※ 【9/29開催】資産はあるけど活用方法にお悩みの方必見のオンラインセミナー!

 

※ 【9/30開催】自己資金0円で始める!次世代のアパート経営「ROBOT HOUSE」の全貌

 

※ 【10/2開催】「フィリピン×シンガポール」世界の富裕層が実践する資産保全術

 

※ 【10/2開催】節税+利回り6.16%!新感覚「グランピングリゾート」

 

※ 【10/13開催】次世代の医療~栄養状態に着目した診療ポイント【医師・歯科医師限定】

 

少人数制勉強会】30代・40代から始める不動産を活用した資産形成勉強会

 

医師限定】資産家ドクターになる「不動産投資」講座

 

【対話型セミナー/複数日】会社員必見!副収入を得るために何をすべきか?

 

【40代会社員オススメ】新築ワンルームマンション投資相談会

セイルズ産業医事務所 医師

1978年生まれ、愛知県名古屋市出身。

2003年3月、浜松医科大学卒業。
2003年4月、名古屋第一赤十字病院にて研修。
2005年4月、同病院救命センタースタッフとして地域医療災害医療にも携わる。
2008年4月より複数の在宅クリニックにて在宅ホスピスに従事。
2014年11月、ナラティブクリニックみどり診療所開院(内科心療内科精神科)。
2016年4月、セイルズ産業医事務所開設。信念は「患者のストーリーに寄り添ってベストな治療方針を」。

2016年に産業医事務所を開設後は、会社を「小さなクリニック」にすべく小規模事業者にも産業医の必要性を訴えている。

著者紹介

連載なぜ小規模事業者こそ産業医が必要なのか

※本連載は、富田崇由氏の著書『なぜ小規模事業者こそ産業医が必要なのか』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

なぜ小規模事業者こそ産業医が必要なのか

なぜ小規模事業者こそ産業医が必要なのか

富田 崇由

幻冬舎メディアコンサルティング

小規模事業者が頭を悩ます問題――深刻化する人材不足、それに追い打ちをかける社員の体調不良やメンタル不調…。「社員の病気」は会社の経営を脅かす。 小規模事業者にとっては、社員の一人ひとりが貴重な戦力だ。そんなな…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧