疲労、無気力、ソワソワ感…仕事ストレスのサインかも
【セルフケア】
セルフケアは、従業員が自らストレスに気づき、これに対処するための知識、方法を身につけ、実施することです。ストレスに気づくには、本人が心の健康について理解したり、ストレスを受けたときの反応などの知識を身につけておく必要があります。
ストレスを感じているときには、身体面、心理面、行動面に反応が表れます。これを「ストレス反応」と呼びます。たとえば、ひどく疲れたり、落ちつかないと感じたり、何をするのも面倒になってしまうのも、その反応であるかもしれません。
ただ、ストレス反応が出てもその要因が何であるかに気づくのは難しいものです。働く上でストレスは避けられませんので、ストレスと上手に付き合うことが大切です。
ストレスと上手に付き合う方法の一つに、自分に合ったリラクゼーション法を身につけることが考えられます。手軽な方法としては呼吸法(腹式呼吸)が知られています。自宅や職場など、場所を選ばず短時間で簡単に行えるのが特徴です。
ストレッチも効果的です。座っていても立っていても、長時間同じ姿勢でいると筋肉は緊張します。仕事の量が多かったり、人間関係がうまくいかなかったりしてストレスを感じているときにも筋肉は緊張します。
ストレッチで筋肉をゆっくり伸ばすと、筋肉の緊張がゆるみ血行が良くなり、心身のリラックスにつながります。適度な運動も効果が期待できます。楽しみながら行う運動はストレス解消につながります。
睡眠とストレスも大きな関わりがあります。気持ちよく眠れたあとは、ストレスも解消しているはずです。もし、日中に眠くなるようでしたら、睡眠時間が足りていない、睡眠の質が悪い可能性があります。また昼寝も効果的です。15分ほど昼寝をすると仕事の効率アップにつながるといわれています。
人との交流もいいでしょう。家族や友人などとおしゃべりをすると、気持ちが整理されて、不安が解消されることもあります。笑いも健康につながります。笑いは自律神経のバランスを整える効果があり、免疫力を正常化する効果があるといわれています。
仕事でストレスを感じている場合には、仕事から距離をおく時間も大切です。自分の好きなことに挑戦する時間を大切にしましょう。気分転換につながり、仕事に戻った際には意欲が高まります。仕事とは関係のない人間関係が生まれることで、生活の幅が広がります。
お酒を飲むことがストレスの解消につながる場合もありますが、注意が必要です。量と頻度をコントロールすることが必要です。