わが家に合った施設を選ぶチェックポイント
施設契約の前準備として重要事項説明書をチェックする
重要事項説明書には施設のサービス内容をはじめ、経営法人の概要、職員の配置状況などの項目があり、ウェブサイトやパンフレットでは記載されていない事項が確認できます。マイホームを買う際、値段・立地・間取り・日当たり・環境・近隣の様子をチェックしますが、これと同じ感覚です。
なぜならば、施設というのは親の日常の生活の場であり終の棲家になる可能性が高いからです。大げさなようですが、今後の人生の幸福度が左右されます。親本人も家族も納得できる施設であるのか、しっかりと確認しましょう。
重要事項説明書はどこで入手できる?
一般的に施設との契約前は、問い合わせ→見学→重要事項説明という流れで進みます。見学のときには是非、重要事項説明書を見せてもらいましょう。施設にはこの内容に関しての説明義務があり、入居希望者から要望があれば提示しなければならないので、依頼を躊躇しなくても大丈夫です。
重要事項説明書は、施設に問い合わせる前の検討材料としても利用できます。都道府県が有料老人ホームの重要事項説明項目を一覧表で公開している、経営法人が該当施設をまとめて公開している、特別養護老人ホームが自己施設を独自公開している、など、インターネットで割と手軽に確認することもできます。
●【都道府県名 重要事項説明書】で検索…その地域の施設が一度に確認できる。
→希望する地域にどんな施設があるのか、比較対象をしたいときなど
●【経営法人名 重要事項説明書】で検索…その母体法人の施設が一度に確認できる。
→特定の法人(ニチイ、ツクイなど)を推薦された、その法人が気になるときなど
●【個別の施設名称 重要事項説明書】で検索…個別施設の詳細情報が確認できる。
→この施設(名指し特定)がすごく良いと聞いた、評判が良いので確認したいときなど
施設選びのチェック項目(主な例)
・施設運営会社…安心して契約できる経営母体か 経営理念など
・契約解除と返却金…入居者申し出解除と施設申し出解除の内容、退去時の返還金算定など
・サービス内容…認知症や介護度が上がった際の利用継続有無、事業者変更時の対応など
・介護保険サービスの利用範囲…介護サービス費用、食費、室料、日常生活費など
・利用料金…月額利用料、一時金の額
・施設利用の留意点…外泊、外出、禁煙、飲酒、所持品の持ち込み、身体拘束など