現代日本人の約2800万人が発症している「腰痛」のうち、2~3%が「椎間板ヘルニア」だと言われています。しかし医師に相談しても、具体的な対処法がなかったり、一生治らないといわれたり、困っている腰痛患者が多いのではないでしょうか。本連載では、現役医師である伊東信久氏が、コロナ禍に急増している「椎間板ヘルニア」の原因について解説していきます。

コロナ禍でますます増える「椎間板ヘルニア予備軍」

新型コロナウイルスの感染拡大により、テレワークなどの在宅勤務をする人が増えました。しかし、会社と違って自宅は仕事をする環境が整っていないため、無理な体勢で長時間パソコンに向かっていることで肩こり、首の痛み、眼精疲労、腰痛に悩まされている人が増加しています。この状態が続くと首や腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアになるリスクが高まります。

 

コロナ禍で2020年4月に初めての「緊急事態宣言」が出されて以降、著者のクリニックにも首痛や腰痛の相談が日に日に増えています。

 

患者さんの話を聞いていると、急にテレワークになったことで自宅に仕事部屋を確保できず、リビングなど家族がいる場所で仕事をしたり、仕事用の机や椅子がないので、ローテーブルにパソコンを置いて床に直に座ったり、座椅子を使ったりして仕事をしているということでした。

 

しかし、このような環境が身体へのストレスとなって徐々に蓄積していき、肩こりや首の痛み、腰痛を引き起こしていることが、産業医科大学と腰痛や肩こり対策のサービスを提供する株式会社バックテックの共同研究チームの調査によっても明らかにされたのです。特に腰痛は、テレワークを実施していない人の3倍にもなっていたといいます。

 

患者さんの多くは、自宅での仕事は、オンとオフの切り替えが難しいと感じており、身体への負担が蓄積しやすい状況下での長時間に及ぶパソコン作業が、さらに首痛や腰痛のリスクを高めていると思われます。

 

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

椎間板ヘルニア治療のウソ・ホント

椎間板ヘルニア治療のウソ・ホント

伊東 信久

幻冬舎メディアコンサルティング

多くの現代人の悩みである腰痛・首痛。 その原因の一つである椎間板ヘルニアには、さまざまなウワサがあります。「手術しても完治しない」「安静にしていれば自然に治る」など…。 本書では、そんなウワサの真偽を椎間板…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録