日本人の約5人に1人は「腰痛」に悩んでいる
今や腰痛は“国民病”といわれるほど日本人に多い疾患の代表です。厚生労働省研究班の調査(2013年)によると、約2800万人が腰痛に悩んでいることが分かりました。割合でいうと、なんと5人に1人、40〜60代では2人に1人が腰痛もちなのです。そのうちの2〜3%が腰の椎間板ヘルニアだとされています。
日本人の8割は一生のうちに一度は腰痛を経験しているといわれています。一過性の腰痛の人もいるのですが、先の調査結果のように多くの人が慢性化してしまっているのが現状です。
実際に、働き盛りで腰痛もちの30〜40代の男女(2万3391人)を対象にした腰痛の実態調査(※1)を見ても、腰痛歴が男性で約10.4年、女性で約9.5年と長く、慢性化していることが分かりました。
この調査結果の興味深いところは、腰痛を感じる時間帯が18時から20時台(52.3%)が最多で、次いで15時から17時台(49.3%)となっており、一日の疲れを感じる夕方から夜にかけてが、痛みのピークになっていること。また、56.3%の人が腰痛で日常生活に支障があると答えていた点です。
(※1:第一三共ヘルスケア株式会社「30代・40代の全国47都道府県男女50000人に聞く、肩こり・腰痛調査もしも、肩こり・腰痛がなくなったなら日本人の幸福度は4割増」2016年9月7日)
ところが、腰痛対策となると、ほとんどの女性がなんらかの対処をしているのに対し、男性は3割近くの人が放置しています。さらに、慢性化した人の8割(男女)は腰痛になっても放置し続け、痛みがひどくなってからようやく医療機関に駆け込むといった傾向があるようです。
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