■3月の金融市場は、米国の大規模な追加経済対策の可決や新型コロナワクチン接種の進展などを受けて景気回復期待が強まった事を好感して、株式やリートは世界的に上昇しました。このため、これらの配当利回りは概ね低下しました。
■一方、国債や地方債、社債などは国/地域によってまちまちな動きとなりました。米国では、追加経済対策とワクチン接種などを背景とした景気回復期待から国債利回りは上昇しました。経済的なつながりが深いメキシコ国債も利回りが上昇しました。それ以外の国/地域では景気やインフレの見通しがそれほど高まらず、国債利回りは概ね低下しました。
■投資適格債は国債利回りの上昇を受けて利回りが上昇しました。一方、国債との利回り格差が大きい他、景気回復期待がデフォルトリスクの低下となって、国債との利回り格差縮小に結びつく傾向があるハイ・イールド債やMLP、BDC等は利回りが低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年3月)』を参照)。
(2021年4月9日)
関連マーケットレポート
2021年3月29日 実質金利から考える今後の相場展開(市川レポート)
2021年3月11日 主要な資産の利回り比較(2021年2月)