再度上方修正されたIMFの世界経済見通し

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

2021年の世界経済見通しは0.5ポイント上方修正

2022年は0.2ポイント上方修正

 

■国際通貨基金(IMF)は6日、最新の世界経済見通しを発表し、2021年の世界の成長率を前年比+6.0%と、前回の1月予測から0.5ポイント上方修正しました。予想の引き上げは前回に続き2回目です。上方修正は、新型コロナウイルスのワクチンが先進国や新興国の一部に普及するとの見方や米国などによる景気支援策が想定よりも大型になることを踏まえたものです。先進国の成長予想は0.8ポイントの大幅上方修正となり、新興国も0.4ポイントの上方修正となりました。

 

■2022年の予測は前年比+4.4%と、0.2ポイントの上方修正となりました。先進国の成長率が前回比で0.5ポイント引き上げられた一方、新興国の成長予想は前回とほぼ同様となりました。

 

(注1)データは2020~2022年、IMF予測。ASEAN5はインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム。 (注2)オーストラリアの2021年の変化は2020年10月の予想からの変化。また、2022年予想値は今回から表示された。 (出所)IMFのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
[図表1]IMF世界経済見通し (注1)データは2020~2022年、IMF予測。ASEAN5はインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム。
(注2)オーストラリアの2021年の変化は2020年10月の予想からの変化。また、2022年予想値は今回から表示された。
(出所)IMFのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

回復度合いに地域差

ワクチン普及の差が回復の差に

 

■世界の成長率見通しは引き上げられましたが、国・地域により景気の回復度合いに差が生じています。

 

■今回の経済見通しで上方修正の度合いが大きい国は、先進国では米国、新興国ではインド等となっています。米国は新型コロナに対するワクチンの普及が進んでいるほか、バイデン政権の財政支出が大きくなっていることが上方修正の要因と見られます。

 

■新興国でも、今年は中国が前年比+8.4%と高水準の成長見通しとなっているほか、多くの国で景気回復が見込まれています。ただ、来年は、コロナワクチンの普及ペースの遅さや追加的な政策余地の乏しさ等により、見通しが据え置かれました。

インフレの上昇は過度ではなく、株式の先行き好調を示唆

■今回のIMFの経済見通し引き上げは金融市場での見通しに沿った内容と見られ、意外感はないと思われます。今後の金融市場にとって重要なポイントであるインフレについては、米国が今年は前年比+2.3%、来年が同+2.4%、ユーロ圏では今年が同+1.4%、来年が同+1.2%と、比較的落ち着いたものになると見込まれています。このように、IMFの経済見通しは、新型コロナのリスクを懸念しつつも、高い経済成長と比較的落ち着いたインフレ見通しとなっており、株式市場の上昇トレンドが続くことを示唆する内容と考えられます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『再度上方修正されたIMFの世界経済見通し』を参照)。

 

(2021年4月7日)

 

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連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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