「白い車があおられやすい」の大いなる誤解
「うわっ、隣の車、超高級車じゃん……駐車気を付けなきゃ……」
「後ろのドライバー、こっち睨んでる……」
「今車線変更するの!?」
上記、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。イラっとしたり、ヒヤッとしたり、何かと心配になる車の運転。2017年6月に東名高速道路で発生した死亡事故、そして先日常磐道で発生した大阪在住の会社経営者による騒動などで、「あおり運転」は特に関心の高いテーマとなっています。
チューリッヒ保険会社の「2020年 あおり運転実態調査」では、気になる結果が発表されています。
あおり運転された側の車が「軽自動車」28.8%、「コンパクトカー/ハッチバック」22.8%と、サイズの小さい車があおられやすい傾向にあったのです。なお車体の色は「ホワイト」26.3%、「シルバー」25.8%と、白系の車が半数以上。
やはり「白い軽自動車」が狙われやすいのでしょうか?
アクサルタが発表した『第67回 「2019年版世界自動車人気色調査報告書』によると、車体人気色1位は「ホワイト」38%、2位は「ブラック」19%、3位は「グレー」13%となっています。
白い車があおり運転のターゲットとされているのではなく、①単純に「白い軽自動車」が多いこと、②「あおり運転」のようなマナー違反運転が世間に可視化されてきたこと、が真実といえましょう。
同意なく「あおってきた相手」を撮り続けるのは違法?
あおり運転、専門家の意見としては…
“ドライブレコーダーが設置されていたとしても、同乗者がいるのであれば、併せてスマホで動画を撮ってもらいましょう。あおり運転後、相手方がこちらに詰め寄ってくる場合もありますが、それでも撮り続けてください。
通常、同意なく相手のことを撮り続けても違法にはなりません。むしろ顔が割れてしまうことを恐れて、最終的には相手が逃げ帰るケースもありますので、動画撮影は非常に有効な手段です。”(2020/9/3 櫻井俊宏氏・幻冬舎ゴールドオンライン連載『「おい出て来い!」杉並区あおり運転30歳男の襲来…酷い結末』)
「高級車ならあおられにくい」といった噂も囁かれるもの。実際、感じるものはあるのでしょうか。
「高級車効果はあると思いますね。子どもが小さいころ主人がワンボックスカーを買いましたが、高校卒業を機に独り立ちしたので、思い切って1,000万円のセダンを購入しました。そしたら後ろの車の車間距離が一気に空いたんです。本当に。パッシングされることもだいぶ減ったと思います」(50代主婦)
ちなみに日本自動車輸入組合によると、2020年に最も売れた輸入車は6年連続で「メルセデス・ベンツ」、そして2位「VW」、3位「BMW」と続いています。自動車業界も新型コロナ拡大の影響をモロに受けるなか、やはりそのブランド力は圧巻のようです。
車にお金をかけるのはちょっとなあ…といった意見もありますが、「安心感を買う」という意味では、選択肢のひとつとして考慮すべきかもしれません。
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