争族、離婚トラブル、労働問題…弁護士事務所には今日も様々な相談が舞い込みます。そこで本連載では、弁護士法人アズバーズ代表の櫻井俊宏氏が、実際に寄せられたトラブル事例を紹介し、具体的な対策を解説します。 ※プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。

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相続税の「税務調査」の実態と対処方法

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突如現れたSUVにパッシングをされました。

1 あおり運転男の襲来

 

「後ろの車、あおって来てるな…」

 

杉並区某所、夏の昼下がりのことでした。私の進路変更のタイミングが悪かったのもありますが、後ろのSUVがパッシングをしてきます。比較的すいている道なのにギリギリまで近づかれていました。

 

 

その状態が10分程度続いてしまい、(いつになったら離れてくれるんだ…)と思っていたとき、右車線からものすごいスピードで私の車を追い越し、前方に姿を現しました。

 

「あ、危ない!!」

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

突然、その車が止まり、私の車は急停車しました。ギリギリで衝突は避けられましたが、
相手の男が出てきました。おそらく30歳ぐらい、日焼けして真っ黒で、たいそう強面でした。心配になった私は家内に「スマホで動画を撮っておいて」とこっそり伝えました。

 

男は車のフロントガラスを強く叩きながら何かわめいています。

 

「おいこの野郎! 危ねぇじゃねぇか! 何やったかわかってんのか! 出て来いよ、おい!」

 

ものすごい罵声でした。相手の目は血走っており、脅しなどではなく本気の怒りを感じます。ドアやウインドウを開けたら絶対暴力を振るわれると思い、無視を決め込みました。家内は震えています。「大丈夫。警察に電話して」と小声で伝えましたが、顔面蒼白。ちゃんと耳に届いたか定かではありません。

 

すると突然、身体がものすごく揺さぶられ、直後に「ガッシャーン!!」という轟音がしました。ものすごい頭痛のなか、後ろから違う車に追突されたと気づきました。見通しが悪い場所だったためワンボックスカーが思いっきり当たってきたのです。

 

すぐ救急車が来ましたが、私と家内はひどいむちうちになり、車も大破しました。私はあおり運転男のことが許せません。責任を取らせることはできるでしょうか?

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