「俺も行くよ」が苦痛…退職後、妻に依存し始めた65歳元部長
「スーパーに行ってくるわね」
そう言うと、リビングでテレビを見ていた夫が立ち上がり、「俺も行くよ」――。
こんなやりとりに頭を悩ませていたというのが、神奈川県在住の真理子さん(63歳・仮名)。夫の浩一さん(65歳・仮名)は中堅メーカーで部長職まで務め上げ、1年前に定年退職しました。
現役時代は朝から晩まで仕事中心。部下を抱え、出張も多かった浩一さん。しかし退職後、生活は一変します。朝起きても行く場所がない。趣味も友人もなく、予定表は真っ白です。
そんな浩一さんのために、毎日昼食をつくる手間が増えたのは仕方がありません。ですが、「お茶ちょうだい」「あれ、どこにある?」――四六時中、真理子さんに話しかけてくるのです。
さらに、近所の買い物、銀行、散歩、ドラッグストア……行動も共にしたがるようになりました。
「どこへ行くにもついてくる。子どもや犬じゃあるまいし。いまや外出が唯一の息抜きなのに、もう、いい加減にしてほしい……」
真理子さんのストレスは徐々に深刻なものになっていったといいます。

