「最近の若者」は個性がない…大ウソだった?
令和元年度、内閣府は子供・若者たちを取り巻く課題や制度に対する考えを調査した「子供・若者の意識に関する調査」を発表した。
この調査は、13歳~29歳までの子供・若者に対してインターネットを利用して7項目をアンケート調査したものである。

7項目の内訳は「人生観・充実度」「子供・若者が抱える困難」「他者とのかかわり方」「支援機関」「学校や職場以外で他人と行う活動」「社会参加」「将来像」となっている。
今回の記事では、「人生観・充実度」「子供・若者が抱える困難」について解説していく。
【「人生観・充実度」について】
人生観・充実度については「あなた自身について、次のことがどのくらいあてはまりますか」という内容で15項目ある。
特に興味深い結果となったのは「自分には自分らしさというものがあると思う」、「今の自分を変えたいと思う」という質問に「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した子供・若者の割合がそれぞれ70.5%と69.5%という点だ。
日本の教育は個性をなくすなどとさんざん言われているが、子供・若者たちは自分には個性があると考えているのだ。
また、69%の子供・若者が「今の生活が充実している」「どちらかといえば充実している」と回答している。子供・若者の多くが、自分には個性があって人生が充実していると考えているのだ。
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【「子供・若者が抱える困難」について】
子供・若者が抱える困難の項目では、49.4%の子供・若者が「今までに、社会生活や日常生活を円滑に送ることができなかった経験」が「あった」「どちらかといえばあった」と回答している。
困難経験の主な理由は、「自分自身の問題」だと回答した子供・若者が66.8%、「学校の問題」が29.6%、「家庭・家族の問題」が26.9%、「仕事・職場の問題」が23.9%である。
内訳をみてみると、どの問題でも「人づきあいが苦手」であることが問題だと考えていることがわかる。そのなかでも、集団行動や集団生活になじめないことが問題になっているという回答が多い。多くの子供・若者が、自分に個性があると認識している一方で、その個性を社会で活かすことができていないことが問題になっている。
【「困難を抱える子供・若者への支援」について】
さらに、困難の経験がある子供・若者に今までの困難解決のための支援で役に立ったものという質問に対しては、「学校の先生」が23.8%、「医師や保健師などの医療関係者」が14.4%、「効果があったものはない」が30.4%という結果になった。
また、「役に立ったと思う支援の形態」は「学校で相談する」が17.7%、「医療施設に通って相談する」が13.5%、「SNSで相談する」が9.8%という結果になった。
この調査によると、子供・若者にとってSNSが学校や医療施設に並ぶ相談先の選択肢であるということになる。SNSは正しく使うと、世界中の人に自分の悩みを相談することができるツールだが、使い間違えるとトラブルに巻き込まれてしまうことになる。子供・若者のインターネット・リテラシーを高めるような教育が求められている。
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