【登場人物の紹介】
尾内 星子(おうち ほしこ)さん…30歳。35歳の夫、5歳の長女の3人家族。今は家賃10万円の賃貸マンション暮らし。マイホームが欲しいけど、お金のことが心配で、なかなか行動に移せずにいる。
西澤 京子さん…1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、大手保険会社、デベロッパー、不動産販売会社、FPオフィス代表を経て現在は不動産関連会社勤務。
マイホーム購入「土地・家」以外にかかる費用
西澤さん 住宅ローンを借りる場合は、事務手数料や保証料、火災保険料、契約書に貼る印紙代などがかかります。注文住宅は付帯工事費や外構工事費の他、設計料が必要なこともあります。他には、家を登記するための登録免許税や、その手続きの際に支払う司法書士報酬料などもありますね。
星子さん 中古のマンションや建売一戸建てはどうですか?
西澤さん 不動産会社が仲介に入ることがほとんどですから、不動産会社に支払う仲介手数料がかかりますね。注文住宅を建てるための土地を買ったときにも払います。
星子さん 土地や家そのものの代金以外にも、ずいぶんいろいろかかるんですね。
西澤さん 他にも引越し費用がかかりますし、カーテンや照明器具、家電や家具代なども必要になるでしょう。どんな費用がいくらくらいかかるのか、いつ払えばいいのかなどは、ハウスメーカーや工務店、不動産会社などの販売担当者に、早めに確認しておき、予算に組み込んでおきましょう。
【ここがポイント!】
Point 01 お金を借りるにもお金がかかる。住宅ローンを借りる諸費用を確認しておこう。
Point 02 不動産会社を通して中古住宅や土地、分譲一戸建てを購入する場合は、仲介手数料が必要。
Point 03 引越し費用や家具やカーテンの購入費用も、家を買うための予算の中に入れておこう。
【注目キーワード】入居後のコスト
住宅取得後、マンションでは管理費や修繕積立金などがかかる。一戸建ての場合、管理費や修繕積立金などはないが、マンションよりも早い時期に修繕費が必要になる場合が多い。毎月最低でも1万円程度を自分で積み立てておいたほうがいいだろう。