「退職金」は老後のリスクに備えて安易に使わないこと
早速ですが、はじめに簡単なテストをしてみたいと思います。退職金に関する次の10の項目の内、自分が当てはまる、あるいはそうだろうと思う項目にチェックを入れてみてください。
□ 毎月の家計の赤字が出たら、退職金から補塡するつもりだ
□ 退職金を少しでも増やすために投資を始めたい
□ 銀行や信託で高い金利の預金がつく「退職金運用プラン」に預けるつもりだ
□ 退職金は年金では貰わず、全部一時金で貰う予定だ
□ 退職金を元手にあこがれていたお店をオープンしたい
□ 退職金は長年働いた自分に対するご褒美だと思っている
□ 退職金でローンの残りは全て返してしまおう
□ 孫のためなら出し惜しみせずにお金は使いたい
□ 退職金があるので趣味はおおいに楽しみたい
さて、あなたはこの内いくつにチェックしましたか? あなたの「老後破綻危険度」は一体どれぐらいなのか、見てみましょう。
チェック1〜3:普通にしていればほぼ大丈夫ですが、「退職金で投資を始める」と「退職金でお店を開業」にチェックが入った人は注意してください。
チェック4〜7:やや危険です。退職金の使いみちと意味をもう一度よく考えてみてください。
チェック8〜10:かなり危険です。一旦白紙に戻して退職金のことを考え直しましょう。
普通の生活費だけであれば、サラリーマンの場合、年金だけでも十分に暮らしていけます。しかしながら、退職金は老後に起こり得る様々なリスクに対しての備えとしては非常に大切なものですから、安易に使ってしまってはいけないのです。
多くの人は退職金について、二つの大きな勘違いをしています。それは、①「退職金は長年働いたご褒美だ」と思ってしまうことと、②「退職金は余裕資金だ」と思ってしまうことです。そのために思い付きで豪華な旅行に使ってしまったり、知識も経験もないまま、投資して大きく損失を出してしまったりすることになりかねないということです。
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