実家の居心地はいいと言えなかったが…
慣れるのに時間がかかる
母のピンピンぶりは先に書かせていただいた通りだが、お互いが自然に振る舞えるようになるまでには、時間がかかった。それはわたしだけでなく、母にとっても我慢の日々だったはずだ。
その間に、母と暮らすことに耐えられずに、2階の部屋はそのままに、近くの団地に一室を借りて、ひとりだけの空間を確保したほどだ。
国民年金のわたしが、こんなところで出費している余裕はなかったが、背に腹は代えられなかった。
実家の居心地はいいとは言えなかったが、これから新しくマンションを買う気力も失せていた。いずれ、母は亡くなる。とりあえず、母を見送ってから次を考えればいいだろう。
それに、日本だってこの先どうなるかわからない。お金が紙くずになり、年金がストップすることも考えられる。戸建に住んでみると、コンクリートのマンション生活が不自然に感じられるのも確かだ。
これが自然の流れだ。自然の神様におまかせだわ。
松原 惇子
作家
NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク 代表理事
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