株価は予想不可能な様々な要因によって常に上下し、多くの株式投資家はその変動に一喜一憂しています。今回は、株価の急騰・急落に落ち着いて対処する方法を中心に見ていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

ストップ安でも慌てない…自分で決めた値幅が重要

まさか、ストップ安なんて…(※画像はイメージです/PIXTA)
まさか、ストップ安なんて…(※画像はイメージです/PIXTA)

 

さて、日本の株式市場には、投資家保護のための「値幅制限」があります。株価が一定以上、上がるか、下がるかすると、取引を停止するのです。値幅制限の上限を超えて取引停止になることを「ストップ高」、下限を超えて取引停止になることを「ストップ安」とも呼びます。

 

ストップ高やストップ安が起きた場合に、投資家は慌ててしまうことがあります。

 

「一気にこんなに上がった。明日はどうなるんだ? 急落する前に売った方がいいのか?」

 

「一気にこんなに下がった。明日は値が戻るのか? 明日もさらにストップ安になったらどうしよう?」

 

さまざまな感情が湧き上がってくるのです。しかし、あらかじめ妥当な株価を計算し、それに応じた値幅を決め、安全域を保って株を買っていれば、そんなときにも慌てることがありません。市場の値幅制限とは別に、自分で決めた値幅がそこには存在するからです。

 

したがって、ストップ高でもストップ安でも、自分で決めた値幅のなかで値動きをしているならば、それはまったく問題ありません。唯一その会社の価値を知っている者として、市場の動きを悠々と眺めていればよいのです。

 

しかし、それ以上に値上がりした場合は、売ることを考えてもよいでしょう。市場は、その会社に異常な高評価を下しているわけです。ですからそこで売れば、想定以上の利益を手にすることができるでしょう。

 

逆に、それ以下に値下がりした場合も、売ることを検討するべきでしょう。なぜならば、あらかじめ計算していた妥当な価格と値幅が、間違いかもしれないからです。そしてそうであれば、さらなる値下がりの可能性も十分にあるのですから。

 

■まとめ
価値と値幅を自分で決めれば、慌てずに済む!

 

その価値を見極め、妥当な価格を計算し、それ以下で買って購入金額以上の価値を求めることが、投資の本質です。

 

ただし、妥当な価格の計算は難しいので、それに応じた値幅を自分で決めておき、かつ十分な余裕を見て安全域を保ちながら買うのが賢明です。そうすれば、値幅制限を超えるストップ高やストップ安が起きても、慌てずに対処することができるでしょう。

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