子供が自分から進んで勉強してくれない、言わないと勉強しようとしない…。そんな悩みを抱える方は少なくありません。今回は、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもを自主的に勉強させる方法について解説します。
子どもを怒るのではなく、勉強の必要性を説く
なかなか勉強しない子どもを見ていると、ついイライラしてしまいますが、そういうときに親がすべきことは、やみくもに「勉強しなさい!」と怒ることではなくて、「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」を語り合うことではないでしょうか。
巷にいわれる「教育危機」や「学力低下」の問題も、もとをただせば、「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」という問いに、大多数の大人自身が、答えを見出せなくなっている結果といえるのかもしれません。
教育改革が空回りを続けるのも、「教育とはそもそも何のためにするものなのか?」という、根本的な議論をなおざりにしたまま、表面的な手段ばかりが論じられているからなのではないでしょうか。
「今の教育はダメだ」と批判するのは簡単ですが、それだけでは根本的な解決にはなっているとはいえませんよね。まずは家庭で「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」を語り合うことから始めてみてはいかがでしょうか。
株式会社コペル 代表取締役
福岡大学 人間関係論 非常勤講師
一般社団法人徳育学会 会長
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
1963年、福岡県生まれ。
日本アイ・ビー・エム株式会社を経て、現在、子どもの瞳を輝かせ続ける徳育教室コペルの代表として心の教育を志し、様々な研究に取り組み続けている。
全国各地で、子育てセミナーや子どもの潜在能力を引き出すための講演活動を通じて、たくさんの親子にアドバイスを行う。
良好な親子関係を構築するファミリーダイアログなど、多様なオリジナルプログラムを開発実施して活躍している。
著書に『偉人を育てた母の言葉』(致知出版社)、『あなたの言葉で子どもは育つ』(プレジデント社)、『きみの可能性は無限大』(少年写真新聞社)がある。
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連載子どもの可能性は無限大!幼児教育のプロが教える「育脳」の進め方