予備校が公表している合格率が8割から9割超えになる仕組みや、医学部専門予備校の授業料が超高額になる理由など、医学部専門予備校にまつわる問題点を医学部専門予備校の経営者である長澤潔志氏が解説します。

指名料まであるぼったくり予備校の闇

予備校の学費にも大きな問題があります。まずは医学部専門ではない、一般予備校の場合。たとえば1週間に数学を数Ⅰ・A、Ⅱ・B、Ⅲ・C合わせて(平均的に)10時間、英語を文法・解釈・構文合わせて(平均的に)10時間取り、化学は4時間、生物または物理が4時間で受験教科4科目履修すると、1週当たり計28時間になります。

 

年間で考えると前期に12週、夏期に4週、後期に12週、冬期に4週で合計32週が平均的です、したがって、年間28時間×32週で、896時間の授業を履修することになります。これを大手予備校で換算してみましょう。もちろん、予備校によって多少異なりますが、1人当たり平均年間150万円としましょう。それを年間の授業時間896時間で割ると、1教科1674円です。

 

ということは、人件費が占める割合は通常、売上の2割5分ですから、先生に支払う最高額の単価は1時間当たり約420円、生徒を10人集めて4200円の先生を1人雇うことが精いっぱいになるわけです。これでお粗末な講師が多いわけです。一流講師陣どころか、中には学生講師がチューターと称して教えているのも納得がいきます。

 

さて、医学部専門予備校はどうでしょうか。一般的な打ち出し価格は250万円ほどから600万円ほどです。これは実際に調査をした結果です。関東圏の予備校の年間費用を電話で聞いたり、パンフレットを取り寄せて調べたりしてみました。実際にこれだけの差があると、どの予備校がいいか考えても、基準がないので、どうにもなりません。安ければいいというわけでもありません。

 

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医学部受験の闇とカネ

医学部受験の闇とカネ

長澤 潔志

幻冬舎メディアコンサルティング

講師歴30年の医学部専門予備校代表の長澤潔志氏が、実体験をもとに、合格率を偽って、「授業料を挙げる予備校」、「コネとカネがなければ合格できない推薦枠を設ける大学」、「指導力不足で受験生を浪人に導く高校」など、さま…

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