自分の不動産を売却しようとする場合、どのようなタイプの不動産屋に依頼するのが得策なのか? 7年間で約500件の不動産取引の経験を持つ、グランドネクスト株式会社代表・小島優一氏が解説します。

CMで見たことのある会社に任せれば大丈夫か

マンション売却は「大手仲介会社」に任せれば安心か

まずは不動産会社を3つに大きくわけて解説をします。

 

仲介会社の3つの分類

①全国に支店を持つテレビCMなども多い「大手の仲介会社」

②駅前などで賃貸仲介も行い数人で会社を経営している「小規模な仲介会社」

③オフィスビルに事務所を構えWEB集客を得意とする「ネット仲介会社」

 

結論からいいますと、初めての不動産取引で知識がなく、調べる時間もないという方はやはり①の「大手仲介会社」がおすすめです。

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

 

ただ、検索しての比較検討が好きで、できる限り合理的に売却をしたいという方は③の「ネット仲介会社」がおすすめです。

 

まずは、不動産の売買取引時には売り側と買い側の仲介会社が登場しますが、売り側の仲介会社がする売却活動を図で解説します。

大手仲介会社の売却方法に潜む闇

大手仲介会社の売却活動の概要

 

(写真はイメージです/PIXTA)
[図表1]
 

大手仲介会社は売主から売買金額の約3%の仲介手数料を受領しますが、自社で直接買主を探して買主からも仲介手数料を受領し、合わせて売買金額の約6%を受領することを目標とする会社が多いです。

 

そして、自社の営業活動で買主が2ヵ月程見つからない場合に、やっと他社からの案内を受け付けるケースが多いと感じます。

 

この最初の2ヵ月の間に、ほかの買い仲介から内覧や購入の申込みがあっても売主に伝えることなく、それを「すでに申込みが入っている」と断ってしまうこともあり、この場合、売却期間は長期化することがあるという問題点が大手仲介会社にはあります。

しかし、大手だからこその安心感も…

それでも大手仲介会社は安心感がある

「全国の販売ネットワーク」や「広告量が多い」などのイメージが強い大手仲介会社は確かに不動産売却の依頼先として安心感があります。また、営業担当者のスキルの平均値は高く、新人の担当者にあたらなければ安心して売却を任せられます。

 

不動産売却がよくわからないという方は、何社かに問い合わせ・売却の相談をして、複数の営業担当者に質問や確認をするなかで、相性や営業姿勢から、一番よさそうな担当者に依頼をするのがおすすめです。

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