幻冬舎ゴールドオンライン、2020年の大ヒット記事はこちら。※「老後資金2000万円」問題が取り沙汰されて以降、将来への危機感が高まりつつあります。たとえ、「今はお金があるから」と安心していても、老後にはどんな出費が発生するかわかりません。そこで本記事では、書籍『長寿大国日本と「下流老人」』より一部を抜粋し、サラリーマンが「下流老人」にまで転落してしまった事例を紹介します。

年金頼りの高齢者は「下流老人」に転落していく…

高齢者が余裕ある暮らしを送るためには、数千万円に及ぶお金が必要です。しかし、それだけの預金を蓄えている人は、ごく少数にすぎません。そこで、多くの高齢者は年金に頼って老後の生活設計を立てています。

 

ところが、日本の財政状況はきわめて厳しい状況です。さらに、今後は年金額が引き下げられてしまうかもしれません。一方、医療費は徐々に高くなると予想されています。既に高齢者の家計には、暗い影が迫っているのです。

 

誰にも相談できないまま、返済に悩んでいた
誰にも相談できないまま、返済に悩んでいた(※写真はイメージです/PIXTA)

 

しかし、過去の生活スタイルを180度転換するのは難しいことです。歳をとっても、人付き合いはしたいですし、趣味も楽しみたい。時には見栄を張りたいと思うのが人情だからです。

 

なかでも、現役時代にある程度の収入を得ていた中流サラリーマン家庭は、生活レベルを落としたくないと考え、年金受給額以上の暮らしをしてしまいがちです。

 

私が受け持っている患者のなかにも、定年後も贅沢な暮らしを続け、その結果、借金を抱えたり破産寸前に追い込まれたりした人が何人もいます。また、私がNPO法人を通じて支援しているホームレスのなかには、現役時代、1000万円クラスの年収を得ていた方もいます。彼らが転落した原因はさまざまです。

 

急な病気で高額な医療費が必要になった人はもちろん、老後のことを考えず、家の増改築や車の購入代金など、まとまった出費が原因で預金が目減りした人。投資や、定年後に手がけたビジネスが失敗して借金を背負った人。子どもの学費や、家を新築した子どもに援助したことが原因でお金を使い果たした人もいました。

 

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