コロナ禍、給与収入に不安を覚え、不労所得が手に入る「不動産投資」に興味を抱いた、もしくは実際に始めたという人は少なくありません。今回は、株式会社オープンハウス ウェルス・マネジメント事業部・部長代理の高山吏司氏が、多くの日本人が驚く、アメリカ不動産の常識について解説します。※本連載は、書籍『日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、アメリカ不動産は、なぜ「中古物件」でも価値が落ちづらいのか解説します。

なにかの要因により、一時的に市況が冷え込むことも…

不動産価格の市況は一直線に上がり続けることはなく、必ず上げ下げの波があります。なにかの要因により、一時的に市況が冷え込むということがあります。

 

そのため、例えば出口を7年後と想定していたとしても、その時の市況が悪ければ、そこから2〜3年保有し続けるという判断が必要になるかもしれません。そうしたときに、保有を続けても運用益が着実に得られるということが非常に重要になります。

 

つまり、運用益と売却益は、車の両輪として捉えなければならないのです。

 

なお、保有物件の現在の市場価格イメージ(あくまで見積り)については、ZillowやRedfinでチェックすればいつでも分かります。

中古物件でも価格が落ちにくいワケ

きちんと管理や手入れがされている建物なら、築年が古くなっても建物の物件価値が落ちにくいことがアメリカの住宅市場の特徴です。それを示すデータとして、U.S.Bureau of the Census(アメリカ合衆国国勢調査局)調査による、建築年別の建物の価格推移データがあります。

 

[図表]建築年別の建物の価格推移

 

このグラフは、築年数ごとに個々の物件の価格がどう推移するのかを示したものです。図から分かるように、1985年以降、いずれの年に建てられた建物であっても、時間の経過とともに価格が上昇しています。この背景にはアメリカ不動産全体の価格上昇がありますが、建物が古くなってもそれだけが理由で価値が落ちることはない、ということを示しています。

 

つまり「不動産市況全体が上昇基調にあること+中古物件でも価値が落ちにくいこと」の二つの理由により、アメリカ不動産投資では、購入から数年後に売却した際、売却益を得られる可能性が高いのです。

 

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[改訂版]日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

[改訂版]日本人が絶対に知らない アメリカ不動産投資の話

高山 吏司
ブロドスキ・ザクリ
豊岡 昂平

幻冬舎メディアコンサルティング

「アメリカ不動産投資」といえば、 一昔前までは、超富裕層が趣味と実益を兼ねて別荘を購入したり、 駐在員や大使館職員が現地に自宅を構えたりするのが主流でした。 しかし、時代は変わり、普通に日本にいながら、日本語だ…

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