もし親を老人ホームに入居させるとして、まず第一歩として何を理解しておけばいいのでしょうか。老人ホームの裏の裏まで知り尽くす第一人者が、親を老人ホームに入れようと思った時に「知っておきたい選び方、探し方」を明らかにします。本連載は小嶋勝利著『親を老人ホームに入れようと思った時に読む本』(海竜社)から一部を抜粋、編集したものです。

お金次第で最高の介護支援を受けられる

私の考えでは、寄り添う介護の意味が今まで話したとおりの意味だとすると、並たいていのことではありません。「できない」「できるはずない」というのが私の意見です。「私たちは寄り添う介護を実践しています」ではなく、「寄り添う介護を目指しています」と言うべきなのでしょう。

 

小嶋勝利著『親を老人ホームに入れようと思った時に読む本』(海竜社)
小嶋勝利著『親を老人ホームに入れようと思った時に読む本』(海竜社)

誤解のないように申し上げておきますが、私が一番言いたいことは「ホームは嘘つきなので注意しなさい」ということではありません。寄り添う介護を実践するには、多くの介護職員を必要とし、さらに、一人ひとりの介護職員の質の高さも要求されるので、大衆的な老人ホームでは無理だということを理解してほしいのです。

 

入居金として5000万円ぐらい支払い、さらに毎月30万も、40万も支払うような超高級ホームなら可能でしょうが、大衆的な価格帯のホームでは求めること自体がナンセンスだと理解してほしいのです。

 

小嶋 勝利
株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役

 

 

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親を老人ホームに入れようと思った時に読む本

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