(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親を支えるため、仕送りを続けている人は少なくありません。しかし、その支援が本当に生活の安定につながっているのか——実態が見えないまま、負担だけが増していくケースもあります。総務省『家計調査(2025年)』によれば、高齢単身無職世帯の平均消費支出は月約15万円。家族間での認識のズレが、思わぬ問題を生むこともあります。

「こんなに送っているのになぜ足りない?」帰省して知った事実

「冗談だろ…これで足りないって、どういうことだよ」

 

そうつぶやいたのは、会社員の高野さん(仮名・55歳)です。

 

母は77歳。一人暮らしで、年金は月9万円。決して多い額ではないため、高野さんは数年前から毎月22万円の仕送りを続けてきました。

 

「生活に困らないように、というより、“安心して暮らしてほしい”という気持ちでした」

 

自身も住宅ローンや教育費を抱える中での支援でしたが、「親のためなら」と続けてきたといいます。ところが、ある日、母からこう言われます。

 

「最近、ちょっとお金が足りなくてね…もう少し助けてもらえないかしら」

 

耳を疑いました。

 

「え? 22万円も送っているのに? どう考えても足りるはずだと思いました」

 

違和感を覚えた高野さんは、事前に連絡せず実家を訪れることにしました。

 

玄関を開けた瞬間、違和感は一層強まりました。

 

室内は散らかり、冷蔵庫にはほとんど食材が入っていません。生活が苦しいようには見える一方で、「お金がどこに消えているのか」がまったく見えませんでした。

 

「何に使ってるの?」と尋ねると、母は言葉を濁しました。

 

「ちょっとした出費が重なってね…」

 

しかし、その説明に納得はできません。

 

さらに部屋を見渡したとき、気になる点がいくつも目に入りました。未開封の通販の段ボール、同じような日用品のストック、使い切れていない食品。

 

「これ、全部最近買ったの?」

 

問い詰めると、母は小さくうなずきました。

 

どうやら、ネット通販やテレビショッピングでの購入が習慣化していたのです。少額の買い物の積み重ねが、家計を圧迫していました。

 

「本人は“そんなに使っていない”っていう感覚なんですよね。でも、積み重なるととんでもない額になる」

 

さらに通帳を確認すると、定期的にまとまった引き出しも見つかりました。

 

「これ、何に使ったの?」

 

沈黙のあと、母はぽつりと漏らします。

 

「知り合いに頼まれて…少し貸したの」

 

 \4月14日(火)ライブ配信/
 「名義預金」判定のポイント 

指摘率トップの理由とは
相続税の税務調査の実態と対処方法

次ページ見えてきた“お金の行き先”…浮かび上がった本当の問題
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧