白内障を根本的に治せるのは「手術」だけ
今の医療では、目のレンズである水晶体の濁りを取る、つまり白内障を根本的に「治す」ことができるのは、白内障手術だけです。
白内障手術では何をするかというと、濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れます。こうすることで濁りがなくなり、光が目の奥までよく通るようになって視界が明るくなります。さらに眼内レンズの焦点を調整することで、見たい距離がはっきりとクリアに見えるようになります。
目の手術というと、「ちょっと怖い」と思うかもしれませんが、心配はいりません。今は傷口がとても小さく、患者さんにも負担の少ない手術法が確立されています。手術時間もごく短く、筆者のクリニックでは年間におよそ800件の白内障手術を行っていますが、すべて日帰り手術です。
患者さんたちからは、「白内障手術をすればいいのは分かっているけれど、いつすればいいんですか?」と聞かれることがよくあります。
白内障といっても、症状や進行度は一人ひとり違います。その人の生活環境も異なりますし、目を治してどういう生活を送りたいのかという治療の目的も人それぞれです。ですから、「この時期に手術しましょう」と決まった基準を示すのは、うまい方法とはいえません。
医療技術というのは、本当に日進月歩です。手術をするタイミングがあとになればなるほど、新しい手術機器やより優れた眼内レンズが出てくる可能性があります。
けれども、手術を先送りにしている間、「見えにくい」せいで不便なことが増え、生活の質が下がった状態が続いてしまいます。見えないために段差で転ぶなど、リスクもついて回ります。
また、高齢になればなるほど、水晶体がカチカチに硬くなっていたり、目の組織が弱くなったりして、白内障手術の難易度が上がってしまうこともあります。眼科医と相談するとともに、患者さん自身にもよく考えていただき、「自分にとっての最適な手術時期」を判断してほしいと思います。
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