たばこ、過度な飲酒、紫外線…白内障になりやすい要因
白内障の原因のほとんどは加齢です。けれども、皆さんもお気づきだと思いますが、同じくらいの年代でも白内障が進んでいる人とそうでない人がいますね。
年を取れば誰もがなるとしても、できるものならなるべく発症や進行を遅らせたい、と思うのではないでしょうか。患者さんたちからも「白内障が進まないように、何かできることはないですか?」と聞かれることがよくあります。
白内障の発症・進行には個人差があります。その理由のすべてが医学的に分かっているわけではないのですが、白内障になりやすい要因として知られているものもあります。
例えば、たばこです。たばこは細い血管を収縮させて、血の巡りを悪くします。細い血管が多く集まっている目にとっても、やはりたばこは良くありません。目のためを考えるなら禁煙、卒煙をしたほうが良いと思います。
また糖尿病になると、白内障が発症・進行しやすくなります。そういう意味では、糖尿病につながるような偏った食生活や過度の飲酒、運動不足なども、できれば避けたほうがいいでしょう。
健康をテーマにしたテレビ番組などでよく聞くことではありますが、栄養バランスの取れた食事をする、適度な運動をする、十分に睡眠を取るといった、当たり前のことが目の健康にもプラスになります。
目のために気を付けておきたいものには太陽の光、「紫外線」もあります。紫外線は肌にシミやシワをつくる原因になるため、特に女性はケアに気を付けているという人も多いと思います。この紫外線は肌だけでなく、目の水晶体も傷つけることが分かっています。
紫外線の強い季節は、ツバの広い帽子やサンバイザーをかぶる、UVカットのサングラスをかけるなどして、目を保護するといいでしょう。すでに白内障を発症している人においては、視界が暗くなる濃い色のものより、明るさを保つことができる薄い色のサングラスを選ぶほうが安心です。
このほか、性別でいえば、男性よりも女性のほうが白内障は早く進みやすいといわれています。理由はよく分かっていませんが、女性ホルモンが関係するともいわれています。また強度の近視がある人も、白内障になりやすいことが知られています。
このような傾向を知っておき、何か気になることがあれば眼科で相談をするようにすれば、それも目を守ることにつながります。
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