理由④ 短期間で大きな成果を求める
テレビをつけると、短期間でビフォーアフターが劇的に変化するダイエットの事例がCMで流れているのを見かけます。そういう劇的な変化を見せつけられると、これからダイエットをしようと思っている人にとっては、とても魅力的なダイエットに映り、ほんの短期間なら私も頑張れるかも、と駆り立てられるものがあるかもしれません。
例えば、私たちのクリニックでもその気になれば、短期間で成果を出すダイエット法も指導が可能です。ですが、私たちは、あえてそういう指導をしないように心掛けています。
推奨する期間としては、最低でも3カ月、できれば6カ月から12カ月かけて、少しずつ体重を落とすように、ペースを調整するのです。理由は、リバウンドをさせないためです。
短期間の厳しい食事制限と運動負荷は、試験直前の一夜漬けの勉強のようなものです。学生時代、テスト前に徹夜をして一夜漬けをした記憶がある人もいるでしょう。その時を思い返してみてください。その一夜漬けで無理やり詰め込んだ知識が、テストが終わったあとにも大いに役に立ったという経験が、今までの人生のなかで、果たしてどれほどあったでしょうか?
ほとんどの場合、詰め込んだ知識は、すぐに忘れてしまい、大して身にならないことが多かったのではないでしょうか。
ダイエットも同じです。リバウンドをしてしまう最大の原因は、せっかく短期間で結果にコミットしたとしても、結局、その結果が、そもそもあなたの身体に十分馴染んでいないからです。特に、糖質依存傾向にある人は、糖質制限に慣れるだけでも、相当な時間をかける必要があります。
ストイックで厳しいトレーニングが好きな人は、それをその後の日常に取り入れることができるかもしれませんが、必ずしもそういう人ばかりではありません。
せっかく手に入れたダイエットの成果を、「一夜漬けの詰め込み」で終わらせず、あなたの身体に馴染ませる方法は一つしかありません。それは、無理をせず、時間をかけて取り組み、あなたの生活と習慣の一部にまで浸透させることです。
平山 尚
医療法人奏仁会 理事長
大阪梅田紳士クリニック 院長
長谷田 文孝
大阪梅田健美クリニック 院長
南星クリニック 副院長
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