恐ろしい…血糖値の急上昇が引き起こす「隠れ低血糖」とは?

食べたいものを我慢しても、運動をしてもやせられない。その上、ダイエットのせいで活力を失ったり、健康を損ねたりすることも……。なぜ多くの人がダイエットに失敗するのか、医学的アプローチから検証すると、納得の理由が見えてきました。クリニックでダイエット指導を行う医師が、血糖値の急上昇が引き起こす身体の異変について解説します。

「糖質制限ダイエット」は理にかなっているが…

(※写真はイメージです/PIXTA)
なぜ脂肪が溜まってしまうのだろう…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

三大栄養素の特徴を比較してみると、タンパク質と脂質は、エネルギー源として以外にも、生体にとっては重要不可欠な働きがあるため、安易に引き算してしまうと、身体機能に支障を来してしまう可能性があります。

 

一方、糖質は、迅速なエネルギー源とその貯蔵に特化した栄養素です。つまり、「引き算」を考えるのであれば、まずは糖質を中心に考えれば最も分かりやすい、ということにもなります。

 

なお、糖質を摂取すると、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込む働きがありますので、たくさんの糖質を摂れば、その分多くのブドウ糖が、脂肪細胞へと送り込まれることになります。そうして、脂肪細胞に送られたブドウ糖は、ここで中性脂肪となって私たちの身体に蓄えられてしまうのです。

 

要するに、インスリンは血中の糖分を脂肪に変えて貯め込む貯蓄用のホルモンなのです。そして、このインスリンの作用によっていったん貯蓄用の脂肪に変換されてしまったブドウ糖は、次に必要なエネルギー源として消費されるまでには相当な時間がかかってしまいます。

 

というのも、エネルギーに変換しやすいブドウ糖がほかにもたくさん存在している状態であれば、まずはそちらのほうから優先的にエネルギーとして消費されてしまうので、貯蓄用に回された脂肪は、なかなか消費されないままに身体にどんどん溜まっていってしまうのです。

 

近年、「糖質制限ダイエット」が広く知られるようになってきましたが、「引き算」の面からも、糖質が脂肪に変わる過程を見ても、この糖質を制限するという考え方そのものは、なかなか理にかなっていると言えます。

 

ですが、糖質中毒気味の人が急に厳格な糖質制限を始めても、調子を崩したり、挫折したりします。そこで私たちは、血糖モニタリングなどを用いながら、日々の食事と血糖値の変化を意識していただき、糖質摂取量を患者さん自身が少しずつ調整できるよう指導していきます。

 

\\12/4開催//
「フィリピン×シンガポール」世界の富裕層が実践する資産保全術

医療法人奏仁会 理事長
大阪梅田紳士クリニック 院長 

1977年生まれ。2003年大阪医科大学卒業。泌尿器科専門 医、総合内科専門医、NTI認定栄養コンサルタント。福山市民病 院など複数の医療現場を経験したのち「医療を通して働きながら健 やかに生きる」社会を目指し、2013年に大阪梅田紳士クリニックを開院。

現在は年間3万人を超える男性患者に対し、泌尿器科・ 内科の両面から、EDをはじめさまざまな心身のトラブルについて の診療・治療を行っている。2019年からは大阪梅田健美クリニックの診療・栄養指導も担当している。

著者紹介

大阪梅田健美クリニック 院長
南星クリニック 副院長  

1977年生まれ。2003年大阪医科大学卒業。阪和住吉総合病 院に内科医として勤めたのち、大阪医科大学附属病院に糖尿病内科 専門医、総合内科専門医として勤務。その後、高岡南星クリニック の副院長、2019年に大阪梅田健美クリニックの院長に就任し、 医学的根拠に基づいたダイエットを提供している。

著者紹介

連載もうリバウンドしたくない人のための「メディカルダイエット」

※本記事は、平山尚氏と長谷田文孝氏の共著『本気で痩せたい人のためのメディカルダイエット』(幻冬舎MC)より抜粋・再編集したものです。

本気で痩せたい人のための メディカルダイエット

本気で痩せたい人のための メディカルダイエット

平山 尚,長谷田 文孝

幻冬舎メディアコンサルティング

「あんなに食事を我慢したのに痩せない」 「エクササイズやヨガ、どれをやっても続かない」 何をしても痩せられず、まだ頑張りが足りないのかも…と自己嫌悪に陥っていませんか? ダイエット専門クリニックの医師が「あ…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!