アパマンショップの爆発事故、かぼちゃの馬車事件等、「不動産業界」の問題は後を絶ちません。はたして本当に、知識のない初心者や忙しいサラリーマンが手を出していい分野なのでしょうか? 本記事では、40代で知識ゼロから不動産業界に飛び込んだ川嶋謙一氏が裏情報を解説します。

自殺が発生するマンションには「ある共通点」が…

私はプールの5m飛び込み台に尻込みして飛び込めず、あとから来た小学生に冷笑されたことがあります。日本の年間自殺者数は約3万人。首吊り自殺が多く、飛び降り自殺は2番目か3番目に多いそうなのですが、私には飛び降りはとても無理のようです。かといって首吊りも苦しそうなのでやめておきますが。

 

鉄道各社が飛び込みによる人身事故対策に頭を悩ませているように、マンションも飛び降り自殺にとても困っています。1人目の飛び降り自殺があると、新聞などのメディアに報道されることになります。

 

マンション名などが詳しく報道されることはありませんが、何々区とか、何とか通りとか、何々駅とかの情報や、あるいは画像から何となく場所が特定されてしまうものです。その特定されたマンション名が、インターネットなどで詳細に知れ渡ってしまう時代になってしまいました。

 

マンションの入居者はもちろん、事務所などのテナントを構えている人は大迷惑で、商売に影響してしまいます。そして同じマンションで2人目の自殺者が出てしまうと、世間では「自殺の名所」などと呼ばれるようになるのです。マンションの構造なのか、立地なのか、そこから見える景色がそうさせるのか?──と考えてしまいます。

 

しかし何より、先に飛び降りた人がいるという事実は、自殺願望者には道がついているように感じるのかもしれません。インターネット等のデータによりますと、駅から近く、オートロックがないなどセキュリティが甘くて乗り越えやすい塀や階段があるマンション、そしてある程度の高さのあるマンションが狙われやすいとのことですが、2~3階では死にきれないと思うのでしょうか。

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誰も知らない不動産屋のウラ話

誰も知らない不動産屋のウラ話

川嶋 謙一

幻冬舎メディアコンサルティング

“ディープタウン新宿"の不動産会社社長が業界のアブナイ裏話を一挙公開! 「学歴ナシ」「若さナシ」「経験ナシ」「金ナシ」でも儲かる仕組み、意外な慣習とは── 2回の自己破産を経験し、ありとあらゆる職業を渡り歩いて…

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