スラム化していくマンションを「見抜く方法」
マンションを投資目的で買う場合には、とくに確認してほしいことがあります。それは、マンション管理組合の修繕積立金の貯蓄残高と、何年前に大規模修繕工事をしたかを調べ、積立金のバランスを見ることです。築年数の経過とともに修繕積立金の額は上がっていくため毎月の負担額が増えるうえに、修繕工事を控え工事代金が不足すると各区分所有者に追加の費用が請求されることになります。
また、修繕積立金の貯蓄が少ないどころか管理費の滞納額が多く管理費が赤字となっていて修繕積立金を食いつぶしている場合もあります。マンションの経理上赤字が続くと、管理会社は逃げ出していきます。そうなれば、無管理マンションとなり、スラム化していくというわけです。
管理費は「定期給付債権」といって5年という短期間で時効になりますので、のんびりした管理会社では、いつのまにか5年がたって管理費を徴収できなくなり、スラムマンションになってしまうのです。
管理費や修繕積立金の滞納者に対する早急な対応ができない管理会社なら、管理会社を変更するべきです。私の会社もマンション管理をしていますので、「きれいで住みやすいマンション」をモットーとした健全なマンション維持管理を行っています。