40代になっても「英語論文」を書き続ける医師…そのワケは?

「中高年層になっても英語論文の発表に取り組んでみてはいかがでしょうか」。通常、論文執筆は若手医師を主体とした活動であり、40歳を超えると縁遠くなる医師がほとんどだ。ところが現役内科医の筆者はあえて逆張りの提案をしつづけている。その深い理由とは? ※「医師×お金」の総特集。GGO For Doctorはコチラ

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「40歳以上の医師こそ、英語論文に取り組むべき」

2019年5月に発売された拙著『生涯論文!忙しい臨床医でもできる英語論文アクセプトまでの道のり』(金芳堂)は、おかげさまで第3刷が決まりました。論文執筆のハウツー本はすでに数多く出版されていますが、類書には見られない特徴として拙著のなかで強調したことがあります。

 

それは何かというと、中高年層になっても英語論文の発表に取り組んでみてはいかがでしょうか、という提案です。

 

積極的に論文を書くのは、研修医や大学院生など、20代、30代の若手医師の世代が中心になるのが普通です。しかし、大学病院や研究センターなどで研究職に就いている場合は別として、筆者のように普通の臨床医で40歳も過ぎてくると、論文執筆とは縁遠くなることは珍しくありません。

 

その理由はさまざまあるでしょう。まず、学術機関を離れて一般の診療所や病院ではたらく立場だと、英語論文を発表しても昇給や出世に直結することはほとんどありません。日常の臨床業務をこなすだけでも結構大変なので、わざわざ論文に取り組む価値を感じない医師も少なくないと思います。

 

また、書きたいと思っていても、残念ながら気力体力の衰えも無視できません。論文執筆は集中力や根気がいる作業なので、若いときと同じように力技で進めるのは難しくなってきます。さらに人生の後半に入った年齢層では、自分に残された時間も考えて、論文よりも趣味や余暇を充実させたいという希望も出てくるでしょう。

 

当然ながら、子どもや老親の世話など、家族のためにも時間や労力を割かねばなりません。普通の中高年の臨床医にとって、論文発表の優先順位が下がってくるのは仕方がないことですし、アラフィフの私自身もそのことは常々感じています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

 

内科医

1972年、石川県生まれ、鳥取県育ち。鳥取県立米子東高等学校卒。
1997年、九州大学医学部卒。

日本内科学会認定内科専門医。日本血液学会認定血液専門医。

ナビタスクリニック、ときわ会常磐病院、社会福祉法人尚徳福祉会、霞クリニック、株式会社エムネス、バイオニクス株式会社、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所。

著書に「生涯論文!忙しい臨床医でもできる英語論文アクセプトまでの道のり」(金芳堂、2019年4月刊)、「知ってはいけない薬のカラクリ」(小学館、2019年4月刊)、「エキスパートが疑問に答えるワクチン診療入門」(金芳堂、2020年7月刊)がある。

医薬経済、ワセダクロニクルで連載中。

著者紹介

医療と社会の間に生じる諸問題をガバナンスという視点から研究し、その成果を社会に発信していく特定非営利活動法人「医療ガバナンス研究所」による学会。「官でない公」を体現する次世代の研究者の育成を目的とし、全国の医療従事者が会員として名を連ねている。

著者紹介

連載医療従事者が本音で語る「日本社会」の現状~GGO For Doctor

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