ウェブマーケティング業界は楽して儲けようという人が多いと指摘するのは後藤ブランド社長の後藤晴伸氏だ。「高い費用をかけても売り上げは伸びなかった」「報告書を読んでも、担当者に聞いても何をしているのかわからない」「契約したとたん対応が悪くなった」……。同業者にとって耳の痛いウェブマーケティングの実態を暴き、本当の魅力を伝える。本連載は後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)の抜粋原稿です。

SNSでの告知、ツイッターは即効性がある

SNSによるマーケティング──フェイスブックとツイッター、インスタグラム

 

SNSと呼ばれるソーシャルメディアは、スマートフォンの普及とともにここ数年で一気に世の中に浸透しました。

 

ウェブマーケティングの一環として、これをプロモーションに活用できるのではないかと考える企業は多いのですが、SNSはコミュニティの場という利用者の意識が強いので、あからさまに分かる広告にはかえって反感を持つおそれがあります。

 

そのため関連ニュースやコラムなどを配信することで会社に興味を持ってもらい、商品やサービスの認知にもつながればいいというぐらいのスタンスで手がけるのがよいとされてきました。これまでのプロモーションには反応しなくなっている消費者に向けて、変化球で攻めるようなものです。広告のように直接的な反響はないにしても、情報が拡散されれば話題づくりに貢献し、やがて売上アップにつながるという二次的な効果を期待することができます。

 

ソーシャルメディアは、スマートフォンの普及とともにここ数年で一気に世の中に浸透した。(※写真はイメージです/PIXTA)
ソーシャルメディアは、スマートフォンの普及とともにここ数年で一気に世の中に浸透した。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SNSの代表的なものとしては、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムが挙げられます。

 

キャンペーンをやるときや、なにか新しいことを始めるときには、SNSでの告知が有効です。そのなかでもツイッターは即効性があり、若年層に強いのが特長です。

 

文字数が限られるので、商品についてあまり理解しなくても「これ、今流行ってるみたい」という程度の短いメッセージで拡散できる場合に有効です。

 

フェイスブックは文字量が多く使えるので、内容を読ませてじわじわと攻めるプロモーションに向きます。それに対してツイッターは短期間で一気に情報が拡散される爆発力があます。またほかのSNSよりも若者の利用者の比率が高く、たとえばスマホのアプリをツイッターで広告配信したり、情報発信するといきなりアプリのダウンロードが急増したりします。

 

当社が手がけた例では、ある人気キャラクターのカレンダーが初めて作られて発売になるという情報をツイッターで広告配信したところ、女性ファンからものすごい反響がありました。

 

急成長してきたインスタグラム

 

ここ1、2年でインスタグラムの利用者が急激に増えております。海外の有名人がインスタグラムで折に触れてスナップショットをアップするようになり、ツイッターだけでなくインスタグラムのフォロアー数も注目されているようです。

 

フェイスブックで「いいね!」を集めやすいのは、画像の投稿です。テキストをアップしても読むのにそれなりに時間がかかりますが、画像は見てすぐに反応できます。そこで画像に特化してよりシンプルに使えるようにしたのがインスタグラムです。撮影してアップするだけなので簡単に発信できます。

次ページ画像と動画で視覚的訴求力が強いインスタグラム
増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

後藤 晴伸

幻冬舎メディアコンサルティング

業界を知り尽くした著者がウェブマーケティング業界の闇を暴露する衝撃の一冊。 インターネットがビジネスでも必須の存在となり、ウエブを活用した賞品宣伝や集客が当たり前になり、検索順位を上げたり、広告から商品の購入に…

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