ウェブマーケティング業界は楽して儲けようという人が多いと指摘するのは後藤ブランド社長の後藤晴伸氏だ。「高い費用をかけても売り上げは伸びなかった」「報告書を読んでも、担当者に聞いても何をしているのかわからない」「契約したとたん対応が悪くなった」……。同業者にとって耳の痛いウェブマーケティングの実態を暴き、本当の魅力を伝える。本連載は後藤晴伸著『増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番』(幻冬舎MC)の抜粋原稿です。

一般消費者向けのプロモーションにSNSは必須

SNSをうまく使いたいと思っているという声もよく聞くのですが、いざ情報を発信し始めようとすると、社内にやれる人がいない、手間がかかるので時間が割けないといった壁にぶつかります。それでは社外に頼むかといえば、今度は費用がかかるからと躊躇してなかなか前に進みません。

 

うちの会社の規模でそんなことまでしなくてもと言う社長さんもいますが、SNSはかなり少額のコストで始められるウェブマーケティングの手法です。ネットの世界は動きが速いので、中小企業も最新のトレンドに乗ってなるべく早く始めて、そのメリットを生かしてほしいと思います。

 

SNSは広告掲載するだけでなく、自社アカウントで各種情報を拡散するなど、さまざまな活用法があります。

 

後藤ブランドでは採用にフェイスブックを利用して成果を上げています。フェイスブックで社員紹介や社内行事、クライアントの紹介をはじめとする各種情報を発信し、それを見て関心を持った人が応募するので、ミスマッチが少ない採用になっています。よい人材に多く来てもらえて定着率も向上しています。インスタグラムでまた違った形での情報発信をしていく予定です。

 

一般消費者向けのプロモーションには、SNSは必須といえます。若者には圧倒的にインスタグラムが支持されています。企業向けだとフェイスブックが、ユーザーの年齢層が比較的高いので向いているかもしれません。

 

いずれにしても中途半端にやってみるというのではなく、それなりの心構えを持って取り組むことが求められます。更新を怠ったり、魅力のない内容ではかえってマイナスの印象を与えます。ブランドイメージづくりの上でも、よく練られたコンテンツを繰り返し発信していく必要があります。自社でそうしたコンテンツづくりや頻繁な更新をするのが大変なら、外部の運用会社に任せるのもひとつの方法です。

 

後藤 晴伸
後藤ブランド 社長

 

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増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

増補改訂版 ウェブマーケティングという茶番

後藤 晴伸

幻冬舎メディアコンサルティング

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