LED線香、ロウソクをネットで即注文
家がお寺事件
月曜日から土曜日でデイサービスに出勤(利用)しているじーじの帰宅時間は17時。この日、私は仕事で遅くなるため、準夜勤ちゃん(私の娘)にお出迎えを依頼。しかし、彼女の帰宅が15分遅くなった間に事件は起こった。
「ママ、ママ大変、家がお寺になってる」
「お! 落ち着け、家がお寺ってどーゆーこと?」
じーじは年中、わけわからんことを言うが、娘もか!
「じーじが仏壇に置いてあったお線香を全部焚いちゃって、家中煙だらけで、仏壇は灰だらけ」
……そういえば、フーテンの寅さんが「結構毛だらけ猫灰だらけ」って言ってたな、なんて思っている場合じゃないらしい。
「お線香立てを触ったらしくて、じーじは手を火傷している」
最近、仏壇にお線香をあげるのは私のお役目で、じーじは触りもしないので安心していたが、仏壇には、ろうそく+ライター+お線香=火事という方程式があることを忘れていた。
家に帰ると、じーじは仏壇の前でうなだれて、ピクリとも動かない。ことの重大さに反省しているのかと思いきや。「最近の線香はなんでこんなによく燃えるんだ」とご立腹。いやいや、何十本もまとめて火をつければそりゃ~よく燃えるでしょうと言いたかったが、そこはぐっとこらえた。
「火傷したんじゃないの? 大丈夫」
「未果(私の娘)にペニシリンを塗ってもらったから大丈夫だ」
「(心の声)オロナインじゃないんかい」
その昔、ペニシリンの製造開始に関わっていたことがあるらしいので、最近では、自分が服用しているワーファリン*以外の薬はすべてペニシリンと言うのだがまあ気にしない。
もうお線香を焚かないでねと言ったところで、「はい」と言うわけもないので、LED線香とロウソクをネットで検索したところ、なんと、浄土真宗向けの寝かせ線香タイプのLED線香煙や、香りまで出るものまである。世の中便利になったものだと感心している場合じゃない。いつ、ガスコンロに火をつけるかわからないので、ガスの元栓を閉め、家中の着火可能と思われるものを隠したのであった。
ワーファリン
血液をさらさらにする薬。
黒川 玲子
医療福祉接遇インストラクター
東京都福祉サービス評価推進機構評価者
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