本記事は、溝口晴康氏の著作『理系サラリーマン大家が伝授する 不動産投資で不労所得1000万円を得る方法』から一部を抜粋、再編集したものです。

管理会社に任せれば楽だが、お金は残らない

サラリーマンで自主管理をしているというとよく驚かれる。しかし、驚く必要などない。知識がないからこそ、自主管理をやらなきゃいかん! ここで、管理会社に任せたら、ただの無能な大家へと化していく。

 

管理会社がトラブルを全部解決してくれて、大家は金を払うだけ。そりゃ、楽だ。しかし、金は残らない。知識がなく、不動産を始めたからにはきちんと入居者や現場が抱えている悩みを直接聞かなきゃならん。これは逃げちゃダメだ。

 

自主管理といっても、そんなに大したことはない。2008年~2013年の過去5年間の自主管理内容から、時給を計算したことがあるので紹介する。一般的には、管理を委託すると家賃の5%~8%を支払う。5年間の平均家賃収入が1500万円/年なので、自主管理をしたことで、少なくとも1500×5%=75万円の経費削減ができた。では75万円の経費削減の中で、時給はいくらだったのか?

 

不動産の管理業務を自分で行うと、時給いくらの計算になるのか? (画像はイメージです/PIXTA)

どの仕事にいくら管理費を払っているか、自ら把握する

一般的な管理委託業務は主に3つ。

 

①家賃振込確認と滞納者への督促

②共用部の掃除(1~4回/月)

③クレーム対応の一次窓口と業者手配

 

この中でルーチンワークは、①と②。

 

私が使っている時間は、ざっくり、

①1h/月=12h/年

②8h/月=96h/年

 

③は何か問題があった場合に、立会い・業者の手配を丸投げできるから、委託していた方が楽なのは間違いない。私が使った時間(立会い移動時間含む)は、大雑把に、

 

排水トラブル 10回×3h=30h

エレベータトラブル 1回×24h=24h

ポンプトラブル 1回×48h=48h

エアコントラブル 1回×36h=36h

その他、諸トラブル 20回×1h=20h

計 ③ 158h/5年間=32h/年

 

①12h/年+②96h/年+③32h/年=140h/年

年間75万円の節約、使っている時間が年間140時間ということは、

75万円/140時間=5400円/時間

 

十分価値がある時給だ。

 

どの仕事にいくらの管理費を払っているのか。しっかり実感して、自分がやる仕事を見極め、不要な仕事は外注化しろ! まずは、コスト意識と知識を植え付けろ。おカネが潤沢にない時期は、自分ができることは自分でやれ。私は、自宅の掃除はやらないが、マンションの共用部の掃除はやる。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

理系サラリーマン大家が伝授する  不動産投資で不労所得1000万円を得る方法

理系サラリーマン大家が伝授する 不動産投資で不労所得1000万円を得る方法

溝口 晴康

幻冬舎メディアコンサルティング

いまや大ブームとなった不動産投資。しかし初心者であれば、どんな物件を買うべきか、資金をどのように調達するのか、購入後はなにをすればよいのかなど、わからないことだらけ。しかし著者は、そこで、自ら不動産投資にチャレ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧