長年住んだマイホームを売る──それには大きな決断を要する。取引は高額になるうえ、多くの人にとってチャンスは人生に一度きり。だからこそ、絶対に損をしたくないと誰もが思うものだ。ところが、そんな売主の願いもむなしく、売りに出した物件が安く買い叩かれて終わるケースは多い。そこで本記事では、株式会社Hope Homeの池田代表が、マイホーム売却検討者向けに損をしないための秘訣を解説していく。*本記事は池田洋三氏の著作『相場の3割増を実現!“お荷物"マイホーム高値売却術』から一部を抜粋、再編集したものです。

物件の査定は「複数の不動産業者」に依頼

最初に行うのは「物件の査定」です。通常、中古物件の販売に関して言えば、低い価格を設定してから上げていくということはありません。高い価格を提示し、徐々に下げていくのが一般的です。

 

実際の査定は、複数の不動産業者に依頼するとよいでしょう。不動産業者によっては、数十万円から数百万円単位で査定額が異なることもあります。一社だけに任せてしまうと、相場観をつかむことができません。最終的には自分で判断できるよう、査定は複数社が基本です。

売却検討から契約までは、一年程度の時間を見ておく

また、気をつけなければならないのは、あまりに高い価格を提示してくる業者です。相場からかい離している場合は注意しておきましょう。

 

高額取引になる不動産の売買は、短期で契約に至ることはあまりありません。そもそも、相手があってはじめて交渉に進むことができるのです。どんなに優れた物件でも、買い手がつかなければいつまで経っても売却することはできません。

 

だからこそ、マイホームの売却スケジュールは短期ではなく、中長期的な視点が大切なのです。売却の検討から契約まで、おおむね一年ほどみておいた方がいいでしょう。一年というスパンで考えれば、住宅が動きやすいシーズンもありますので、チャンスが増えることになります。

 

とくに建物をそのままにして売却する場合など、これまで住んでいたマイホームであるだけに、生活感が残ってしまうこともあります。そうなると、見学した人の印象はよくありません。また、購入者の都合も考慮しなければならないため、やはり、期間に余裕がある方がいいでしょう。

 

平均的に考えてみても、中古物件の売却期間は1年ほどになります。これは新築でも同じです。もともと新築物件というのは、定義として、建物が完成した時点から1年以内に買い手がつかなければ、以後は中古として扱われてしまいます。だからこそ、1年以内に売却するために、さまざまな工夫がなされています。

 

余談になりますが、かつては完了検査を実施しないまま、新築物件を販売している業者もありました。そうすれば、完了検査から1年という期間を引き伸ばすことができるので、いつまでも新築として扱うことができるためです。さすがに最近では、そのような業者は少なくなってきました。

 

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