団地、ニュータウンに続き…「マンション老朽化」の恐しい実態

人口減少による空き家・空室問題が深刻化しています。管理不全に陥ったマンションは居住環境の低下や治安の悪化などを引き起こし、賃料や土地価格の下落につながることも…。日本の家に訪れている未曽有の危機。『これからのマンションに必要な50の条件』(幻冬舎MC)にて警鐘されていることとは?

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「団地」「ニュータウン」で進む恐ろしい老朽化…

住生活に対してはさまざまな取り組みが計画されていますが、改めてこれからの日本の課題を見直してみましょう。

 

高度経済成長期に各地で造られた団地やニュータウンでは、現在入居者の高齢化や空き住戸が増え、建物の老朽化が進む一方です。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

首都圏であってもいずれは人口減少に向かうのではないかという懸念があり、これまで好調だった都心部の高級マンションの需要が減り一斉に売りに出され、マンション価格が暴落するだろうといった「2020年問題」なども取りざたされてきました。

 

さらに賃貸マンションは、首都圏などの都市部に限らず日本全国に造られ、立地や機能性が重視される居住形態です。利便性が重視されるため、優先度としては駅から徒歩10分圏内など交通の便の良さ、そして新しく機能的な設備があること、オートロック機能などセキュリティ対策があることなどが挙げられます。

 

住宅が供給過剰な状況では、これらの条件を満たさない物件は「魅力がない」と判断される可能性があり、空室期間が長くなる一方です。

 

賃貸の性質上、入居者の入れ替わりで一定の空き期間は発生するため、オーナー側ではある程度の空室リスクを想定しているかもしれませんが、なるべく早急に入居が決まることはオーナーのためにも、そして長い目で見れば入居者のためにもなります。安定的に家賃収入があれば修繕や管理、設備のリフォームなどが可能になるからです。

 

建物は経年劣化が避けられないため、老朽化が進むことでも空き室のリスクが高まります。空室リスクを回避するには入居者が重視するポイントを網羅しているか見直す必要があります。

生和コーポレーション株式会社 設計部副部長
美術学修士
一級建築士
賃貸不動産経営管理士
愛知県立芸術大学大学院非常勤講師 

1965年愛知生まれ。生和コーポレーション株式会社設計部副部長。愛知県立芸術大学大学院卒業後、建築事務所に入社、建築物デザインに携わる。その後生和コーポレーションに入社し、収益不動産の計画、設計、建築を担当。「企画・経営管理力」「豊富な商品力」「ニーズを具現化する技術力」「安定した高入居率」を武器に、ただ収益を上げるためだけではなく、「豊かな生活を送れる街づくり」を考えたマンションを建設している。美術学修士、一級建築士、賃貸不動産経営管理士。愛知県立芸術大学大学院非常勤講師。

著者紹介

愛知工業大学工学部建築学科 愛知工業大学工学部建築学科教授

1958年静岡生まれ。愛知工業大学工学部建築学科教授。同大学を卒業後、東孝光建築研究所、北岡デザイン事務所を経て、1986年「安井秀夫アトリエ」を開設する。インテリアから建築、都市計画と幅広く設計・デザイン活動を展開し、現在では海外でも設計を行っている。研究テーマは建築計画、建築設計、インテリアデザイン、環境デザイン。1997年国際照明デザイナー協会賞、1998年IIDA北米照明学会賞を、海外で受賞。国内でもNashopライティングコンテスト最優秀賞、旭硝子デザインセレクション大賞など、数多くの受賞経験を持ち、国内外で高い評価を受けている。

著者紹介

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