気分の落ち込みや、イライラが抑えられないということは誰しも経験があるものですが、長く続くことがあれば、認知症を疑う必要があります。今回は、医療法人翠清会・翠清会梶川病院、介護老人保健施設、地域包括支援センター会長の梶川博氏、医学博士である森惟明氏の共書『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、もの忘れだけではない、認知症の症状について解説します。

 

また、

・モノを示す一般名詞が出ない「換語障害」
・モノの名前を間違えるといった「失語」
・思った通りの図形が描けない(代表例:時計を描くことができない)
・服をきちんと着ることができない
・物の使い方が分からないといった「失行」(自動販売機、自動改札、銀行ATMなど)
・見えているものを判断できない(交通信号機など)
・使い慣れた道具が使えなくなる(全自動の洗濯機など)
・近所で道に迷うといった「失認」(徘徊)

 

もあります。これらの中核症状は、健常者にも時にみられますが、アルツハイマー型認知症では、よくみられる神経症状であるということです。

 

なお、失語症はほとんどすべてのタイプの認知症、すなわち、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、大脳皮質基底核変性症、血管性認知症などによって起こりうる症状です。

 

認知症になったときは、障害が軽いうちに障害が重くなったときの後見人を決めておくなどの準備をしておくことも大切です。

 

 

※本記事は連載『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』を再構成したものです。

 

 

梶川 博
医療法人翠清会・翠清会梶川病院、介護老人保健施設、地域包括支援センター会長

 

森 惟明
医学博士

 

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改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法

梶川 博、森 惟明

幻冬舎メディアコンサルティング

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