月収100万円からゼロ円へ…厳しいフリーランスの世界
■定期収入で精神的なストレスを減らす
定期的な収入を確保する努力もリスクを抑えることにつながります。フリーランスの収入は100万円の月があればゼロ円になる月もあるなど、乱高下しがちです。
月収ゼロ円は非常に過酷です。ゼロ円まで落ちなかったとしても、数万円しか稼げない月が続くと一気にピンチに陥ります。そして今月の収入がゼロ円だったとしたら、「翌月もその次の月もゼロ円が続くのではないか」という不安が生まれます。
ここで、なんとか稼がなければと割に合わない仕事を引き受けてしまったり、嫌な人との仕事を引き受けてしまったりすれば、愛されフリーランスへの道は遠のいてしまいます。
精神力が強く、「来月は100万円稼げるはず」と思い込める人は、思い込む根拠さえ明確ならおそらく大丈夫です。しかし、収入が増減することに免疫がない人は精神的につぶれてしまったり、フリーランスをやめてしまったりすることになるでしょう。
それを避けるためには、会社員の基本給のようなものをつくる感覚で、定期的な収入源をつくる努力をするのがよいと思います。
例えば、メルマガやサロンなどを使って月々の会員費を得るのもいいですし、毎月仕事が来るお得意さまをつくることを目指してもいいでしょう。
連載内で述べたゲームの動画配信で稼いでいる人は月額500円の有料会員を確保し、それが基本給代わりになっています。月500円で会員が1000人ほどいますので、それだけで月収50万円です。そこまでは届かなかったとしても、月収10万円くらいなら十分つくれる可能性があります。月100円の会員を1000人集めるにはどうすればよいか、月3万円もらえるお得意さまを3件つくるにはどうすべきか、それを考えればよいわけです。