「社会人に必要な3つの要素がない」…筆者の体験談
■多様化する世の中のニーズをとらえる
僕もかつては自分側の目線しか持っていませんでした。フリーランスを目指す前、就職相談をした面談の担当者に「君には社会人として必要な3つの要素が全部ない」と言われたことがあります。
3つの要素とは、学歴、資格、職歴のことで、どれも持っていない当時の僕には「過酷な力仕事か、脱落率が高い完全歩合制の営業くらいしかない」と指摘されたのです。当時はかなりショックを受けました。
ミュージシャンとして成功する道が拓けず、社会人として稼ぐ道が閉ざされ、八方塞がりになったと感じました。
実際、学歴はありません。資格も持っていませんし、職歴はアルバイトを転々とした程度です。
ただ、今になって思うのですが、それは結局、自分側の視点から見た評価でした。市場側から見ると、たしかに学歴、資格、職歴を求める職場もありますが、世の中のニーズはさまざまです。
延々とゲームをする動画を観たいという人や、婚活でモテるためのアドバイスを求める人がいるように、僕の場合は、難しいと思われがちなマーケティングや経営理論などを分かりやすく知りたいというニーズがありました。
重要なのは、市場、社会、世の中が何を求め、どんなことに困っているのかを見ることです。自分の能力についても、主観的に見るのではなく、市場側から客観的に見ます。すると、それまで気づかなかった自分の能力の価値に気づくことができます。それが稼げる事業モデルをつくる重要な軸になるのです。
仙道 達也
株式会社マーケティングフルサポート代表取締役/マーケティングコンサルタント/プロデューサー
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