「家の基礎」ごとに違う…床下浸水の対処法とは?
では実際にはどういった対策が必要になるのでしょうか?家の基礎ごとに対処法を説明いたします。
・ベタ基礎の場合
多くの家の土台として採用されているベタ基礎ですが、冒頭に記載しているとおり、床下浸水が発生しやすい場所になるため、注意が必要です。少し分かりにくいのですが、ベタ基礎にも通気口が存在しています。家と家の間の部分に隙間があり、これが建物の全周にわたってできています。この通気口の部分を防水テープなどで塞ぐことで、基礎に水が浸入しなくなるため、床下浸水を防ぐことが可能です。
実際、私たちが対応した床下浸水の現場は、仮にベタ基礎が10件だとしたら、普通の基礎が1件あるかないかぐらいの割合。通気口を防水テープで塞ぐことは、ベタ基礎においては非常に有効な予防策になります。
・布基礎の場合
旧家屋(昔の木造建築住宅)のような造りの場合、ゴミや木の枝、泥などが入ってきてしまうケースが非常に多いです。そのため、以下のような予防策が効果的です。
・通気口の前に土嚢を置く
・ネットを敷いて、大きなものが床下に入らないようにする
こういった対策をすることで、床下浸水の被害を防ぐことができます。
【水害対策を準備する時期】
短時間に大雨が降る、台風が近づいているのが分かる場合は、早めの準備が大切です。 台風や豪雨の際、避難所に逃げる方もいます。避難所に逃げて、いざ自分の家に戻ったときに浸水を確認するという場合も少なくありません。 準備をしてから避難所に行くことも重要になるので、前倒しで計画を立てて、水が入らないような対策をしておきましょう。
自分でできる「床下浸水」対策
・止水板の設定
一戸建て住宅には、床下換気のための換気口が設置されています。浸水時にはここが水の浸入路になるため、換気口に止水シートを取り付けるのも効果的です。
・雨水ますの詰まりを防ぐ
道路の雨水ますにビニール袋や落ち葉・ゴミなどが集まると、雨水がます内に流れ込まなくなってしまいます。雨水ます周辺にゴミがないか、掃除しておくと良いでしょう。
繰り返しになりますが、水の侵入を防ぐことが水害の一番の予防策になります。基礎の周りを防水テープで囲む、泥が入らないように土嚢を置くといった作業は、簡単に取り組める対処法です。
これまで私たちは数多くの現場を見てきましたが、軽度の床下浸水は防げると考えています。万が一の場合に備えて、是非実行していただけたらと思います。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】