京王線23区内12駅周辺…20年後の人口は?
■将来人口
不動産投資において、人口は重要なファクターとなりますが、日本は現在、人口減少期で東京も例外ではありません。では、京王線沿線ではどうなのでしょうか。
2015年~2040年の人口増加率を500mメッシュ*でみていくと、沿線は安定した人口増加を示す緑~黄緑が多く、特に新宿からも近い「初台」「幡ヶ谷」の駅南側エリアは人口増加が顕著だと予測されています。京王線23区内の沿線では、今後も安定的な人口増加が見込め、不動産オーナーとしては安心材料といえるでしょう。
■まとめ
「新宿」を起点に、都心への通勤・通学路線として親しまれている京王線。家賃は「新宿」から離れるに従って下降する傾向にありますが、ワンルームマンションでは「八幡山」、1K・1DKでは「代田橋」で家賃の高まりが確認できます。これは環状7号線、環状8号線沿いに、単身者向けマンションが増加しているためで、今後の建築数によっては、状況が変わると推測されます。
一方で昨今問題視されている「空き家」は、「初台」「幡ヶ谷」「千歳烏山」で特に多くなっています。元々、賃貸物件の多いエリアで、物件間の競争が激しくなっていると考えられます。賃貸ニーズを的確につかむ物件選び、賃貸経営がより求められるエリアだといえます。
中古不動産の平米単価は、「新宿」「初台」で100万円/㎡超で、沿線内では別格。初期投資を抑えたいなら、「新宿」から離れたエリアを選定するのがいいでしょう。さらに今後の人口増加の推移予測からは、沿線ではこれからも安定的に賃貸ニーズが見込めるとされています。
新宿からも近い「初台」~「笹塚」は、中古マンションの取引件数も多く、マーケットも大きいエリアです。ただし空き家も多く発生し、物件間の競争が激しいエリアと考えられます、また利便性の高さから平米単価は高く、初期投資を抑えたいという人にはハードルが高いエリアでしょう。一方「千歳烏山」は平米単価も低く、また今後も安定した人口増加が見込めることから、初期費用を抑えたいという投資家に向いているエリアといえそうです。
現在、京王線では連続立体交差事業が進行中。完了すれば、路線のネガティブ要素がひとつ解決でき、沿線の魅力が向上、さらなる賃貸ニーズを呼び込む可能性も秘めています。
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