「超長寿医学」の研究はここまで進んでいる…内科医が解説

コロナ禍や長引く経済不況など、生活上の懸念には事欠きませんが、忘れてはならないのは「それでも我々の寿命は延び続けている」ということです。還暦を迎えても、まだ人生は続きます。楽しく健康に生きるには、どうするべきでしょうか。第一線で活躍する内科医が提案します。本記事は『110歳まで元気に生きる! 実験オタクなドクターに学ぶ健康長寿のウソ・ホント』(幻冬舎MC)から抜粋・再編集したものです。

10億円あったら何をする?脳内で計画してみたところ…

生きていると、家のローン、持病を抱えて通院、親の介護など、何かとお金のかかることばかりです。それに加えて自分の老後の生活も不安なので、財布のひもを引き締めて節約に励むなど、涙ぐましい努力を続けている人は多いと思います。

 

そんな生活が少しでもラクになればと、淡い夢を抱いて宝くじを購入したら10億円が当たりました…さて、あなたはその10億円をどのように使うのか、シミュレーションをしてみましょう。

 

おそらく多くの人が、残っている家のローンを完済し、車を買い替え、あとは将来に備えて貯金に回すと思い描いたことでしょう。実際に、インターネット関連会社チェンジフィールドが、全国の仕事をしている男女を対象に、宝くじに関するアンケート調査を実施しました。

 

それによると、「当選した宝くじがほかに収入がなくても生活していける程度の金額だった場合、仕事はどうするか」という質問に対し、約50%が「今の仕事を続けたい」と回答していました。そして、当選金の使い道について、57.6%が「預貯金」と回答し、「趣味やレジャーの費用を増やす」(39.2%)、「国内旅行」(38.6%)と続きます。半数の人が仕事を続け、将来に備えて預貯金をするなど、なかなか堅実な考えを持っています。

 

しかし、これはあくまで「もしも」の話です。実際に高額当選をしたら、果たしてどうなるでしょうか。日本における高額当選者が、その後どのような生活を送っているかという正確なデータは、残念ながら公表されていません。

 

ただ、アメリカでは調査しており、それによると90%以上の人が詐欺にあったり、強盗にあったり、多額な寄付金を迫られて寄付をしたり、浪費をして無一文になるなど、手元にお金は残っておらず、不幸な末路であると報告されているのです。日本でも、『宝くじで1億円当たった人の末路』(日経BP社刊)で不幸になった人の話が紹介されていたり、ウェブ上でさまざまなケースが取り上げられたりしています。

 

あるファイナンシャルプランナーは、3億円が当選した女性のたどった悲惨な状況を自身のホームページに掲載していました。それらを読んでいると、家のローンを完済したあと、豪邸に引っ越したり、高級外車を数台購入したり、身に着けるものはブランド品、食事も豪華になって外食が増え、海外旅行に行く回数も増えるなど、生活が派手になった末、お金を使い果たすケースが多いようです。その挙句、多額の借金を抱えている人もいるといいます。

 

「もしも」の話では、仕事を続けると言っていたのが、仕事を辞めてしまう人がほとんどともいわれています。結局、使い道がないので浪費してしまうだけなのです。

 

当初は幸福感に包まれ有頂天になっていましたが、贅沢な生活が日常になってくると、「むなしく」なるのです。ですから、次が欲しくなって購入し、そのときは嬉しくてテンションも上がりますが、またむなしさに襲われて買ってしまう。これの繰り返しで歯止めが利かなくなります。こうして渇望する心が生まれ、次々と買わないと気がすまなくなり、最後は破綻していくわけです。人生を台無しにしているとしかいいようがありません。

 

仏教用語に「少欲知足」という言葉があります。その意味は、あまり欲張らず与えられた現状で満足すること。なんとなく貧乏臭い感じもしますが、欲を減らして今持っているもので満足すれば、渇望する心が生まれないので幸せになれると、私は解釈しています。だからといって、お金がなくてもよいということではありません。

 

しかし、現実はお金だけでは解決しないことがあるのです。例えば、友達や仲間が一人もいなかったら、あなたは耐えられるでしょうか。楽しいことがあったとき、一緒に喜べる仲間。つらいことがあったとき、一緒に泣いてくれる友達。これは、お金では得られません。ですから、10億円あったらどうするかを考えてみてください。110歳まで生きるとなると、むなしさを感じず、心を豊かにする必要があると思います。

 

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練馬桜台クリニック 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本腎臓学会 専門医
日本透析学会 専門医・指導医

1958年10月生まれ。1985年に佐賀医科大学卒業後、三井記念病院にて内科研修医、内科腎センター医員を経て、1992年に敬愛病院内科に勤務。1996年に敬愛病院副院長を務めた後、2003年に練馬桜台クリニックを開業(内科・透析・健診)。マラソンは趣味の域を超え、自己ベストは東京マラソン(2014年)にて3時間41分35秒を記録。

著者紹介

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永野 正史

幻冬舎メディアコンサルティング

その健康法は本当に正しい?巷でよく聞く健康法の“真偽"を61歳内科医が自らの体を張って検証! 血圧は運動後に上がらない!?肉の食べ過ぎは血糖値には関係しない!?…etc.「健康で長生き」が多くの人にとって関心の高い…

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